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イタリア大使館別荘記念公園

イタリア大使館別荘記念公園

栃木県日光市の中禅寺湖畔にある栃木県立日光自然博物館の分館として機能するのがイタリア大使館別荘記念公園。明治30年代から中禅寺湖は外国人の別荘地として人気となり、諸外国の外交官の避暑地として発展。そのなかのひとつがイタリア大使館別荘で、昭和3年に建てられ、平成9年まで現役だった建物が保存公開されています。

館内にはイタリア大使の家具などを再現

「本邸」と「副邸」に分かれ、「本邸」は床板から建具、家具までをできる限り再利用して復元し、「副邸」は往時の歴史を紹介する「国際避暑地歴史館」として整備されています。

「本邸」1階は、リビングルームを中心に暖炉を持つ食堂、書斎、そして中禅寺湖を望む広縁がワンルームのように配されています。
2階は湖に面してホテルの客室のように寝室が並び、湖の景観を最大限に生かしたお洒落な設計となっています。
1階では「Caffe Como」も営業し、コーヒー、カプチーノ、ジュースなどを味わうことができます。

「副邸」の国際避暑地歴史館は、暖炉を持つ居間兼食堂、広縁、寝室と台所から成っていましたが、ヨットや鱒釣りを楽しんだ外交官の避暑生活など、国際的な社交場となった中禅寺湖畔の歴史を写真パネルと映像で紹介しています。

イタリア大使館別荘記念公園内には大使館別荘記念公園桟橋(中禅寺湖遊覧船が発着)もありますが、別荘の行き来や買い物などにヨットやボートが利用され、夏には各国大使が参加した男体山ヨットクラブ(男体山ヨット倶楽部)主催のレースが毎週のように開催(夏の間に15回ほど開催)されていました。
男体山ヨットクラブ(男体山ヨット倶楽部)は、中禅寺湖畔に別荘を有したクロード・マクドナルド(Sir Claude Maxwell MacDonald)駐日英国大使(横浜の根岸競馬場の日本レース・倶楽部会頭も務めていました)が初代会長となり明治39年に設立したクラブで、中禅寺湖畔の社交界的な機能を有していたのです。

大使館別荘記念公園桟橋
名称 イタリア大使館別荘記念公園/いたりあたいしかんべっそうきねんこうえん
所在地 栃木県日光市中宮祠
関連HP 栃木県立日光自然博物館公式ホームページ
電車・バスで JR日光駅・東武日光駅から東武バスで中禅寺温泉・湯元温泉行きで中禅寺温泉下車、徒歩35分。半月山行き運行期間(5月15日~11月11日)はイタリア・英国大使館記念公園下車、徒歩5分
ドライブで 日光宇都宮道路清滝ICから約16kmで県営歌ヶ浜駐車場
駐車場 県営歌ヶ浜駐車場(200台/無料)を利用、駐車場から徒歩10分
問い合わせ 栃木県立日光自然博物館 TEL:0288-55-0880/FAX:0288-55-0850
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

英国大使館別荘記念公園

栃木県日光市の中禅寺湖畔の風光明媚な一画に復元されているのが戦前の英国大使館別荘。一帯は英国大使館別荘記念公園として整備されています。イギリスの外交官で明治維新に大きな影響を与えたアーネスト・サトウの別荘として明治29年に建てられ、その後、

 

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