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須花トンネル

須花トンネル

栃木県佐野市下彦間町栃木県足利市名草中町とを結ぶ栃木県道208号(飛駒足利線)の峠越えのトンネル。明治14年に地元の戸長、田島茂平が私財を投げ売って着工、8年がかりで掘り上げた「須花の手掘りトンネル」(明治のトンネル)、大正6年完成(煉瓦アーチ式)大正トンネル、そして昭和55年完成、コンクリート造りの昭和のトンネルがあります。

明治、大正、昭和の3代のトンネルが現存

現在の佐野市飛駒(ひこま)、下彦間(しもひこま)地区から足利への交通は、険しい須花峠の山越えが必要でした。
そこで、上彦間(現・飛駒町)の戸長(こちょう)・田島茂平が隧道の掘削に乗り出したもの。
須花峠は、戦国時代、唐沢山城主・佐野宗綱(さのむねつな)が北条方の長尾顕長(ながおあきなが)軍の銃弾に倒れたところ。

素掘りの明治のトンネルは、全長117m、 幅3.6m。
は馬車に合わせた大正トンネルは、全長82m、幅3.6m、高さ3.4m。
明治、大正のトンネルは、土木学会選奨土木遺産ですが、残念ながら立入禁止になっています。
昭和のトンネルは、現在の栃木県道208号(飛駒足利線)のトンネルで、全長157.5m, 幅7.0m。

昭和トンネルの佐野市側の脇から、須花坂ザゼンソウ(座禅草)群生地の表示に従って脇道(車は進入不可)に入ると大正トンネルがあります。
昭和トンネルの佐野市側の脇から須花坂ザゼンソウ(座禅草)群生地と反対方向(トンネルに向かって左手)の遊歩道に入れば、明治のトンネルがあります。

明治、大正、昭和のトンネルが残るのは、東海道の宇津ノ谷峠 ( うつのやとうげ/静岡県静岡市・藤枝市岡部町) が有名ですが、栃木県にもそんな場所が隠れているのです。

名称 須花トンネル/すばなとんねる
所在地 栃木県佐野市下彦間町・足利市名草中町
ドライブで 北関東自動車道足利ICから約5km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

宇津ノ谷隧道(明治のトンネル)

鞠子宿(丸子宿)と岡部宿の間にある東海道の難所、宇津ノ谷峠(うつのやとうげ)。平安の昔から現在まで東海道はこの宇津ノ谷峠を抜けています。聞き慣れない地名ですが、ユニークなのはここが「道路の博物館」ともいうべき存在なこと。明治9年開通の宇津ノ

 

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