栃木県日光市藤原、かつては有料道路だった日塩もみじライン・栃木県道19号(藤原塩原線)途中、龍王峡側から入った最初のヘアピンカーブのところ、野沢に落ちる滝が、太閤下ろしの滝(たいこうおろしのたき)。豊臣秀吉が通った古道脇の滝と伝えられています。
豊臣秀吉が「奥州仕置」の帰路に立ち寄ったと伝えられる滝
天正18年(1590年)の夏、豊臣秀吉は小田原攻めで北条氏を滅ぼし、関東を制圧すると、その勢いで宇都宮から陸奥会津(現・福島県会津若松市)へと向かい、「宇都宮・会津仕置」と呼ばれる配置転換、検地・刀狩りなどを行なっています。
往路は白河経由でしたが、帰路に会津西街道を使い、高原新田(現在の日塩もみじライン沿い、鶏頂開拓)から大下沢を越え、野沢から藤原宿へと、山中をうねうねと歩く高原道(高原峠往還)を通りましたが、この高原越えの道が、「太閤下ろし」。
文久3年(1863年)に栃久保新道が完成して廃道となるまで、この高原道(高原峠往還)が幹線道として使われていたのです。
豊臣秀吉と浅野長政(あさのながまさ=奥州仕置の実行役、後に塩原温泉で湯治中に死去と『当代記』に記載)は、塩原元湯に入湯し、その後、藤原宿へと下ったとされています。
山越えの高原道(高原峠往還)は、険しい山道のため馬は無理で歩いたから「太閤下ろし」と通称されていますが、滝の見事さに馬から降りたともいわれています。
日塩もみじライン・栃木県道19号(藤原塩原線)のカーブ番号1のところに駐車場があり、そこから徒歩道を100mほど進めば、太閤下ろしの滝があります。
太閤下ろしの滝 | |
名称 | 太閤下ろしの滝/たいこうおろしのたき |
所在地 | 栃木県日光市 |
電車・バスで | 野岩鉄道会津鬼怒川線川治湯元駅から車で約20分 |
ドライブで | 日光宇都宮道路今市ICから約20km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 日光市観光協会 TEL:0288-22-1525 |
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