鹿児島県十島村、トカラ列島(吐噶喇列島)近海では2025年6月21日(土)午前から震度3程度を最大にする地震が連続しています。実は、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震の直前にもトカラ近海地震が発生しており、SNSなどで「トカラ地震後に巨大地震」という『トカラの法則』が話題になったことがあるのですが・・・。
過去の統計では4割ほどが一致!?
まずは過去を振り返ってみましょう。
トカラ近海で2011年1月13日から3月7日までの2ヶ月弱の間に計27回地震の地震。
その直後の3月11日に東日本大震災が発生しています。
さらに2016年4月1日〜8日には計9回地震、4月14日に熊本地震が発生となっているのです。
トカラ近海で地震が頻発した後、国内で大地震が起きるという『トカラの法則』に関して、専門家は「科学的根拠はない」と断言しています。
なぜなら、トカラ列島周辺は地震が頻繁に発生する場所だから。
つまりは、偶然、直後に大地震が起こっているだけで、関連性はないということに。
では、統計的にはどうでしょう?
気象庁のデータベースを紐解くと、トカラ近海で地震記録が残る1951年以降、トカラ列島の地震群は90回ほどを数えますが、そのうちM(マグニチュード)6以上の地震が国内で発生した確率は4割ほど。
これを偶然ととらえるのか、やはり関連性があると考えるのか、素人目には意見が分かれるところでしょう。
トカラ列島と熊本、そして東北は離れているので、地震に因果関係があるとは考えにくいというのが専門家の意見(「法則のように見えても、あくまで根拠のない偶然」)。
さてさて今回はどうなることやら。
「日本全体が地震多発地帯なので、科学的な根拠のない法則性にとらわれるよりも、今日来るかもしれないという心構えで、地震に備えることが大切」ということのようです。
トカラ列島で地震が頻発! 「トカラ地震後に巨大地震」という『トカラの法則』は本当!? | |
所在地 | 鹿児島県鹿児島郡十島村 |
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