2025年6月21日(土)から3日間で270回を超える有感地震を記録するトカラ列島(鹿児島県十島村)ですが、過去に地震後に東日本大震災、熊本地震が発生。そして6月22日(日)には7年ぶりとなる霧島・新燃岳(鹿児島県霧島市)が噴火しています。2011年の新燃岳噴火時には、直後に東日本大震災が発生。気象庁はあくまで偶然としていますが・・・。
トカラ列島群発地震+新燃岳噴火直後に、東日本大震災
「トカラ地震後に巨大地震」という『トカラの法則』が過去にはSNSなどで話題となっていますが、これは2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震の直前にもトカラ近海地震が発生したということから、関連性を疑う声が続出したのです。
トカラ近海で地震記録が残る1951年以降、トカラ列島の地震群は90回ほどを数えますが、そのうちM(マグニチュード)6以上の地震が国内で発生した確率は4割ほどとなっています。
トカラ列島の東では、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に潜り込み、西では沖縄トラフ(海底盆地)が東西に拡大、地震が多発する理由があるのです。
気象庁は、もともとトカラ列島は地震が頻発するエリアなので、トカラ列島の地震と東日本大震災(プレートも北米プレートと太平洋プレートの境界で異なります)などの巨大地震を結びつけるのは、「科学的根拠がない」としています。
6月22日(日)には霧島・新燃岳が噴火、500mほど噴煙を上げています。
直近の噴火は2018年で、この時は大地震には結びついていませんが、もう一つ前の噴火は、2011年。
1月19日頃から小規模な噴火が始まり、1月26日には本格的に噴火、1月27日に爆発的な噴火となりましたが、3月11日には、東日本大震災があったのです。
以下に2011年の推移と、2025年を比較してみました。
今後、霧島連山・新燃岳の火山活動が活発化すると、科学的な根拠はないものの、何やら怪しい雲行きともいえるのかもしれません。
2011年 トカラ列島地震+新燃岳噴火=東日本大震災 その推移
日時 | 場所 | 内容 |
1月13日〜3月7日 | トカラ列島 | 有感地震27回 |
1月19日 | 新燃岳 | マグマ水蒸気爆発(小規模) |
1月26日 | 新燃岳 | 本格的なマグマ噴火開始 |
〜3月1日 | 新燃岳 | 爆発的な噴火13回観測 |
3月11日 | 東日本大震災発生 |
2025年 トカラ列島地震+新燃岳噴火=?? その推移
日時 | 場所 | 内容 |
6月21日(土) | トカラ列島 | 地震発生、22日までに100回以上の有感地震を観測 |
6月22日(日) | 新燃岳 | 噴火発生(小規模) |
x月x日 | 巨大地震発生? |
トカラ列島群発地震+新燃岳噴火、2011年は直後に東日本大震災、はたして今回は!? | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |