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「エミテラス所沢」に「おとぎ電車」里帰り!

おとぎ電車

埼玉県所沢市、所沢駅西口開発計画で、2024年9月24日(火)に開業する「エミテラス所沢」。全142店舗が入る商業施設ですが、西武鉄道所沢車両工場で製造した「おとぎ電車」が里帰りして展示されます。遊園地前駅〜ユネスコ村駅を結ぶ西武鉄道山口線を走った蓄電池機関車です。

子どもたちの夢をのせて走った「おとぎ電車」を展示

西武鉄道山口線は、昭和25年に多摩湖ホテル前駅〜ユネスコ村駅を結ぶ「おとぎ線」(単線)が前身で、ここに走ったのが「おとぎ電車」。
軌間762 mmのナローゲージ(軽便鉄道)で、当初は遊戯施設として運転されていましたが、1952年、「おとぎ線」を西武山口線に転換。
「おとぎ電車」の名前もそのまま、しかも運賃も西武線とは別立てという特殊な乗り物でした。

単線、非電化区間のため、蓄電池機関車(バッテリーロコ)牽引の列車を運行し、「エミテラス所沢」に展示される車両も1960年に製造された B11形B15蓄電池機関車です。(全長4880㎜、重量10t)。
ユアサバッテリー製の蓄電池80Vを2つ搭載し、SKS15形モーター(15馬力)2基で走らせていました。
廃車後、大井川鐵道、関水金属などで保管されていたものを西武リアルティソリューションズに譲渡され、製造された西武所沢車両工場跡地の「エミテラス所沢」に展示されることになったため、里帰りといわれています。

路線距離2.8kmの西武山口線の「おとぎ電車」は1984年5月14日に廃止、1985年4月25日に西武球場前駅〜西武園ゆうえんち駅を結ぶ案内軌条式鉄道(AGT/新交通システム)として復活しています。

「おとぎ電車」が「エミテラス所沢」に展示されるのは、「エミテラス所沢」の敷地は、2000年まで西武鉄道所沢車両工場として鉄道車両の製造や修繕を行なっていた場所だから。
この 「おとぎ電車」・B11形B15蓄電池機関車も所沢車両工場で製造されています。
西武線と所沢車両工場とは引き込み線でつながっていましたが、「エミテラス所沢」にも引き込み線の一部に遺構としてレールを配しています。
また、2000系運転用シミュレータの展示もあり(※シミュレータとしての機能はありません)、鉄道ファンにも注目の場所となっています。

注/TOPで紹介した「おとぎ電車」の画像は、実際に展示される車両とは異なります。

「エミテラス所沢」に「おとぎ電車」里帰り!
所在地 埼玉県所沢市東住吉10-1
場所 エミテラス所沢
関連HP エミテラス所沢公式ホームページ
電車・バスで 西武所沢駅から徒歩4分
駐車場 あり/有料、エミテラス所沢利用料金に応じた割引あり
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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