4月下旬~5月上旬、富山県砺波市の砺波チューリップ公園で『となみチューリップフェア』を開催。
650品種250万本のチューリップは、国内最多!
20万本のチューリップで地上絵が
本会場となる「砺波チューリップ公園」には、チューリップ公園のシンボルとも言えるチューリップタワーの周囲には20万本のチューリップで地上絵が描かれますが、今年のテーマは、北陸新幹線開通。このほかひょうたん池に浮かぶチューリップの「水上花壇」など多彩。
庄下会場(北門から徒歩5分)2.1ha、高波会場2.4haというチューリップファーム(チューリップ畑)は、見渡す限りがチューリップで圧巻です。
会場内では、富山ブラックラーメン、シロエビかき揚げ、大門素麺、鱒の寿司などご当地グルメも味わえるほか、チューリップソフトクリーム(チューリップ四季彩館カフェ限定)も用意。
富山のチューリップを知る
富山県は実は、チューリップの球根出荷量日本一。県内100haに栽培され、年間2200万球もの球根が生産されています。そのトップが、『となみチューリップフェア』が開催される砺波市。毎年650万球ほどが生産されています。
富山県で初めてチューリップ栽培を始めたのは、東砺波郡庄下村(現在の砺波市)の水野豊造で、大正7年のこと。
水野豊造は、さらに昭和27年、日本初のオリジナル品種「天女の舞」、「王冠」、「黄の司」を発表。
以来富山ではオリジナルの品種も数多く開発されているのです。
富山県には、チューリップの生育に適した気温、日照時間、肥沃な土地、豊富で良質な水などの自然の恵みがあり、これがチューリップの栽培にピッタリだったのです。
「砺波平野は冬季に雪が積もりますが、この雪が土地に適度な湿度を与え、また寒さから守ってくれるんです」
とは砺波市花卉協会の解説。
「しかも雪は害虫の被害や病気も防いでくれますから」
北陸新幹線のボディのブルーは、「北陸の青い空」をイメージしたことをご存じだろうか?
「『となみチューリップフェア』が開かれる5月頃が生産用のチューリップの肥大時期なんですが、この頃は晴れた日が多く、日照時間も長いんです」
しかも、5月の肥大期は、まだ立山は雪景色。
「チューリップは水を好むので雪解け水がチューリップの生長を支えています」
富山は北前船の時代から美味しいお米「越中米」の産地としても名高い。
「実は、その裏作としてチューリップ栽培は盛んになりました。今では全国シュアも50%を超えているんです」
ユリ科チューリップ属のチューリップ(和名)は、学名もTulipa。
野生種が150種もあって、トルコから中央アジアにかけての地域がチューリップのルーツだと推測されています。
ちなみに花言葉は色によって違うのでお土産やプレゼント購入時には要注意。
赤=「愛の告白」、ピンク=「愛の芽生え・誠実な愛」、オレンジ=「照れ屋」、
黄色=「実らぬ恋・正直」、緑=「美しい目」、紫=「永遠の愛」、白=「失われた愛(失恋)・新しい愛」、
そして斑入りのチューリップ=「疑惑の愛」。
となみチューリップフェア | |
開催日時 | 4月下旬~5月上旬 |
所在地 | 富山県砺波市花園町1-32 |
場所 | 砺波チューリップ公園 |
関連HP | となみチューリップフェア公式ホームページ |
電車・バスで | JR砺波駅から徒歩10分 |
ドライブで | 北陸自動車道砺波ICから約2km |
駐車場 | 3700台/有料(会場周辺の駐車場が満車時は、指定駐車場より無料シャトルバスでの送迎) |
問い合わせ | 砺波市観光協会 TEL:0763-33-7666 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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