毎年2月第3土曜14:00〜16:00、秋田県大仙市の諏訪神社で『鳥子舞』(とりこまい)、そして上大町交差点において、上丁・下丁に2分して数百人が綱を引き合う勇壮な『綱引き』が行なわれます。2019年から毎年、2月第3土曜に行なわれるように変更されています。ともに秋田県の無形民俗文化財に指定。
ともに江戸時代に創始された伝統行事
諏訪神社での『鳥子舞』は、祠の前に高く雪盛りした祭壇で、神官たちが約1時間、舞を奉納した後、鶏の冠を身につけた神官が、直径3cm、長さ1.8mの細長い御神木2本をその年の恵方に向かって投じます。
境内には、この御神木を奪おうと屈強の若者が集まっており、投じられた御神木の争奪戦が繰り広げられます。
この御神木を得ると邪神邪霊の災難を除け商人を守護するとされ、家業繁栄を願う縁起物。
また、御神木を、商売繁盛を願う商店に持参すると、ご祝儀に清酒などをもらえる習わし。
市場の守り神である市神様の祭りで、寛文4年(1664年)、秋田藩は大曲村に毎月5日、10日の六斎市を認めています。
もともとは大曲駅場役所近くにあった市場に祀られた愛宕大権現(市神)への祈願でしたが、愛宕大権現は明治初年の神仏分離・廃仏毀釈で諏訪神社境内に市神社として遷され、諏訪神社境内社の市神社例祭として継承。
『鳥子舞』は、秋田県の無形民俗文化財の指定されています。
伝統行事の『綱引き』は、17:30頃から、75尋(136m)の綱が諏訪神社より降ろされ、ザイフリ棒を先頭に大綱は街を練り歩きます。
綱御幸の後、上大町交差点において21:00頃から、市内を上丁・下丁に二分して、数百人が綱を引き合います。
上丁が勝てば米の価格が上がり、下丁が勝てば豆が高くなるといったように、勝負の結果によってその年を占うもの。
享保11年(1726年)に諏訪神社の社殿が焼失した際、横沢村(現・大仙市太田町)から社殿を買い求め、それを綱で曳いて移築したことに由来するといわれ、秋田県の無形民俗文化財の指定されています。
民俗学的には、虫追い、鳥追い、そして五穀豊穣を祈願する行事です。
鳥子舞・綱引き|大仙市 | |
開催日時 | 毎年2月第3土曜14:00〜16:00 |
所在地 | 秋田県大仙市大曲上大町12-20 |
場所 | 鳥子舞=諏訪神社・綱引き=上大町十字路 |
関連HP | 大仙市観光物産協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR大曲駅から徒歩10分 |
ドライブで | 秋田自動車道大曲ICから約7.7km |
問い合わせ | 大仙市役所観光交流課 TEL:0187-63-1111 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
画像協力:大仙市
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