富山県高岡市佐野、富山平野では、北アルプスからの伏流水が各所に湧き出ていますが、JA高岡佐野支店横の湧水もそのひとつ。小矢部川へと貫流する五十玉用水(いかだまようすい)の水源である庄川伏流水の豊かな湧水で、夏でも清涼な水が出ることから水を汲みに来る人の姿が後を絶ちません。
五十玉用水の水源と同じ庄川伏流水が湧き出す
https://youtu.be/knZr5OJ7uuE庄川伏流水は、庄川扇状地砂礫層を流れる地下水脈が扇端部で湧き出たもの。
佐野地区を潤す五十玉用水の水源にもなっています。
またJA高岡佐野支店に隣接して、農産物直売所の「あぐりっち佐野店」もあるので、買い物がてらに給水する人も。
大きなポリタンクがズラリと並ぶ光景は日常的です。
五十玉用水
新幹線が走る高岡市佐野地区を流れる歴史ある用水。
天平の昔、大伴家持が越中の国司として現在の高岡に赴任していた天平感宝元年(749年)、東大寺は墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)により佐野一帯に4000町の開墾を行なっています。
東大寺正倉院に残る『東大寺開田図』の1枚「田野開田地図」には、祖父川と並んで今の五十玉用水に相当する水路も描かれています。
つまり、五十玉用水は、東大寺の荘園をルーツとする水路というわけなのです。
現在の流路になったのは江戸時代初期。
十数年の歳月をかけて切り拓き、延長は10kmにも及んでいます(その後、明治時代に大改修)。
水源は、「JA高岡佐野支店横の湧水」などと同じ庄川伏流水の湧水。
清らかな水にはトミヨが生息し、バイカモが茂っています。
JA高岡佐野支店横の湧水 | |
名称 | JA高岡佐野支店横の湧水/じぇいえいたかおかさのしてんよこのわきみず |
所在地 | 富山県高岡市佐野1418JA高岡佐野支店地先 |
電車・バスで | JR新高岡からタクシーで7分 |
ドライブで | 能越自動車道高岡ICから約3.5km |
駐車場 | あぐりっち佐野店駐車場(無料)を利用 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag