人口の少ない村TOP2は、東京都に！　過疎の村TOP20｜2024

総務省が2024年7月24日（水）に発表した住民基本台帳によれば、日本一人口が少ない自治体は、日本最大の自治体である東京都下にある伊豆諸島の青ヶ島村。2位も伊豆諸島の御蔵島村（みくらじまむら）です。上位には離島が並びますが、本州でのTOPは全国6位の小さな自治体、奈良県野迫川村（のせがわむら）です。

TOP5はすべて離島、本州最少は奈良県・野迫川村

ツートップの青ヶ島村、御蔵島村は、いずれも伊豆諸島。
青ヶ島村は、八丈島（八丈町）から68km南に離れた絶海の孤島で、海の荒れる冬場は定期船も欠航することがあり、東邦航空のヘリコミューター「東京愛らんどシャトル」が活躍しています。
二重カルデラの火山島で、江戸時代には爆発による50年間以上も無人島だったことがあるという、過酷な自然の島ですが、アメリカの非政府組織（NGO）から「死ぬまでに見るべき世界の絶景13」に選定されるなど、近年は世界的にも注目される島となっています。

御蔵島も同様に絶海の孤島で、こちらは三宅島の沖合にあり、周囲が断崖絶壁で囲まれています。

3位の渡名喜村（となきそん）は渡名喜島と無人島の入砂島の2島で1村を構成し、沖縄県で面積も最小の自治体です（富山県の舟橋村に次いで日本で2番目に小さい自治体）。
島の集落全体が重要伝統的建造物群保存地区に選定され、「沖縄の原風景が残される島」としてこちらも世界的な注目が高まりつつあります。
前年度に比べて人口が17人減ったことで、3位にランクインしていますが、2023年1月現在の時点では3位に東京都利島村だったので、TOP3は東京都が独占していました。

20位までのなかで19村は人口が減っていますが、唯一、上昇傾向にあるのが北大東村。
「県平均に比べると、年少人口率は高く、高齢化率は低くなっており、少子高齢化は進んでいません」（北大東村）とのことで、世帯数が増える傾向にある稀有な村（島）になっています。
「開拓シナリオ」というビジョンを有して、2060年には800人程度の人口規模を目指しています。
そのための雇用創出（高付加価値の農業、水産業、観光業など新たな産業の創出）を図るなど、戦略的な対応が人口増につながっていると推測できます。

人口の少ない村　TOP20

順位	村名	県郡名	人口	全国ランキング （市町村）	前年比 （増減）
1位	青ヶ島村 （離島）	東京都八丈支庁	156人	1741位	-12
2位	御蔵島村 （離島）	東京都三宅支庁	291人	1740位	-1
3位	渡名喜村 （離島）	沖縄県島尻郡	300人	1739位	-17
4位	利島村 （離島）	東京都大島支庁	314人	1738位	-3
5位	粟島浦村 （離島）	新潟県岩船郡	323人	1737位	-6
6位	野迫川村 （本州で最少）	奈良県吉野郡	334人	1736位	-2
7位	大川村	高知県土佐郡	355人	1735位	-6
8位	三島村 （離島）	鹿児島県鹿児島郡	364人	1734位	-5
9位	平谷村	長野県下伊那郡	375人	1733位	-11
10位	北山村	和歌山県東牟婁郡	394人	1732位	-10
11位	上北山村	奈良県吉野郡	440人	1731位	-14
12位	売木村	長野県下伊那郡	473人	1730位	-22
13位	檜枝岐村	福島県南会津郡	503人	1729位	-18
14位	丹波山村	山梨県北都留郡	514人	1728位	-21
15位	北大東村 （離島）	沖縄県島尻郡	557人	1727位	+15
16位	知夫村 （離島）	島根県隠岐郡	592人	1726位	-23
17位	黒滝村	奈良県吉野郡	612人	1725位	-15
18位	音威子府村 （北海道で最少）	北海道中川郡	636人	1724位	-32
19位	小菅村	山梨県北都留郡	639人	1723位	-18
20位	王滝村	長野県木曽郡	657人	1722位	-25

人口の少ない村TOP2は、東京都に！　過疎の村TOP20｜2024

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