毎年2月11日、新潟県魚沼市堀之内の八幡宮境内で『雪中花水祝』(せっちゅうはなみずいわい)が行なわれます。昨年度結婚した新婿に、夫婦和合・家内安全の願いを込めて元日に汲んだ若水を浴びせかけるという荒々しい行事(「水祝の儀」)で、以前は旧暦1月15日に小正月の祭礼として行なわれていました。
毎年、魚沼市内外から十数人の新婿が参加
天保8年(1837年)に鈴木牧之(すずきぼくし)の著し、雪国の生活を活写した『北越雪譜』(ほくえつせっぷ)にも「此神の氏子、堀之内にて嫁をむかへ又は婿をとりたるにも、神勅とて婿に水を賜る、これを花水祝ひといふ。毎年正月十五日の神事也」と記されており、明治7年にいったん廃止されましたが、昭和63年に115年ぶりに復活された行事です。
明治時代に禁止された理由は、「公序良俗に反する旧習」ということから。
行事に先立ち、猿田彦命(さるたひこのみこと)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)、山伏、神官、巫女、婿、裃(かみしも)を着た雑色、総勢約100人が、まめ、餅、升酒などを見物人に配りながら町内を練り歩きます。
毎年、魚沼市内外から十数人の新婿が手荒い祝福を受けるために参加します。
八幡宮境内に設けられた雪の舞台で、裃姿の還暦を迎える男性や「村役」たちが、四つんばいになった新婿に、元日にくみ置きしておいた若水を次々に浴びせたかけます。
参加者によれば、「想像していた以上に水は冷たい」とのこと。
11:00~15:30頃=新婿迎え(「新婿迎えの儀」)、町内巡回
17:00頃~=大行列巡行
17:30頃〜=水祝の儀
雪中花水祝|魚沼市 | |
開催日 | 毎年2月11日 |
時間 | 【例年のスケジュール】 11:00頃〜うまいもの市、はと市 11:00~15:30頃=新婿迎え(「新婿迎えの儀」)、町内巡回 17:00頃~=大行列巡行 17:30頃〜=水祝の儀 |
所在地 | 新潟県魚沼市堀之内2427 |
場所 | 八幡宮 |
関連HP | 魚沼市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR越後堀之内駅から徒歩8分 |
ドライブで | 関越自動車道堀之内ICから約3km |
駐車場 | 当日誘導 |
問い合わせ | 魚沼市堀之内商工会 TEL:025-794-2433/FAX:025-794-3218 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
画像協力/公益社団法人新潟県観光協会
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