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関東で最短の海上渡船、「ポンポン船」は現役で今日も運航中!

神奈川県横須賀市の浦賀港。浦賀といえば、幕末にペリー来航で有名。ペリー提督に応対した湾口に浦賀奉行所のあった天然の良港、浦賀港。奥深い入江で、対岸への通勤、通学などの足として、江戸時代から運航されるのが浦賀渡船(浦賀の渡し)。現在ではトライアングル運航の渡船として「ポンポン船」が現役で活躍しています。

横須賀市道2073号で実は「海上市道」の扱いに!

江戸湾に入る船の船改めなどを行なった浦賀奉行所は、享保5年(1720年)暮れの開設。
浦賀渡船の創始は遅れること5年弱の享保10年(1725年)という歴史を有しています。

近代になってからの公共渡船としても、明治11年に浦賀港の東西(西浦賀と東浦賀)の17町内会が合同で渡船の運航を開始したという歴史を有し、大正6年からは浦賀町営になっています。
大正時代から戦前が最盛期で、1日の平均乗客数が1000人ほどあり、湾奥にもうひとつの航路が誕生したほどの賑ぶりでした。
戦時下の昭和18年4月、横須賀市の誕生で、市営となり、昭和30年から手漕ぎから動力船に代わっています。

令和4年4月に横須賀市営の公営渡船から民間に譲渡され、猿島航路やYOKOSUKA軍港めぐりを展開するトライアングルが運航しています。
トライアングルの運航となったのは、通勤通学など、地元の足だけでなく、観光客の利用が増えたため。

現在の「愛宕丸」(あたごまる/4.8t、旅客定員12名)は、平成10年8月9日に就航した「ポンポン船」。
船名の由来は西浦賀町にある愛宕山から。
デザインは、かつて「御座船」(ござぶね)と呼ばれた東浦賀町・東叶神社(ひがしかのうじんじゃ)の祭礼の際に神輿(みこし)を運んだ船をモデルにしています。

対岸にいても呼び出しボタンを押せばすぐに来てくれるというのどかな雰囲気は昔のまま(通常は3分少々でやってきます)。
7:00〜17:00の間、大人400円、小人200円(横須賀市民は半額)、自転車は50円。
リードなどを付けて他の人の迷惑にならない限りはペットの乗船も可能です。

浦賀海道とも呼ばれるように、海上ながら横須賀市道2073号の扱いで、航路の長さは東西233m(所要3分)。
つまりは「海上市道」の扱いに。

浦賀港の東西両岸に鎮座する叶神社の両方に参拝すると願いが叶うといわれているので、「愛宕丸を使って」「両参り」にもぜひチャレンジを。

関東で最短の海上渡船、「ポンポン船」は現役で今日も運航中!
名称 浦賀渡船/うらがとせん
所在地 神奈川県横須賀市東浦賀2-4-21(東渡船場)・西浦賀1-18-2(西渡船場)
関連HP トライアングル公式ホームページ
電車・バスで 東渡船場へは京急浦賀駅から京急バス観音崎方面行きで新町下車、徒歩3分。西渡船場へは京急浦賀駅から京急バス久里浜方面行きで紺屋町下車
ドライブで 横浜横須賀道路浦賀ICから約2km
駐車場 なし
問い合わせ トライアングル TEL:046-825-7144
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

浦賀渡船

神奈川県横須賀市浦賀にある浦賀港は、江戸時代には廻船問屋が軒を連ねた港町。その浦賀港の東西を結ぶ公営渡船が浦賀渡船(うらがとせん)。浦賀の渡しとも、浦賀海道とも呼ばれる渡し船は、明治11年8月に東西浦賀の17町内会の共同体が運航を始めた歴史

関東で最短の海上渡船、「ポンポン船」は現役で今日も運航中!

神奈川県横須賀市の浦賀港。浦賀といえば、幕末にペリー来航で有名。ペリー提督に応対した湾口に浦賀奉行所のあった天然の良港、浦賀港。奥深い入江で、対岸への通勤、通学などの足として、江戸時代から運航されるのが浦賀渡船(浦賀の渡し)。現在ではトライ

 

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