和歌山県新宮市、新宮市街中心部の沼にある、5000平方メートルの浮島。太古海だった場所が沼沢となり、その内部に枯れた植物が堆積、水に浮かぶ泥炭層の浮島ができたという不思議な場所。「新宮藺沢(しんぐういのそ)浮島植物群落」として、国の天然記念物に指定されています。
水に浮く泥炭層に植物が繁茂し森に!
浮島にかかる桟橋を渡って島内に入り、島を横断して再び橋を渡り対岸に出ることができます。
泥炭層の上にさらに森が形成されたため、かつては台風の度に島全体が動いたり、森の中の遊歩道を歩くと、足元に揺れを感じるほどだったとか。
また竹竿を地中に入れると20mに至っても地底に届かず、地層の深さは32mもあることがわかっています。
現在、島の西側は浮遊していると思われますが、流入土砂により島の周辺部は固定。
植物が繁茂する森ではオオミズゴケ、ヤマドリゼンマイなど約130種もの植物が確認されていますが、寒帯性のオオミズゴケ、ヤマドリゼンマイ、南方系のテツホシダなど、暖性から寒冷地までの植物群落が混生しているのが特徴。
有料施設で、通行可能時間が定められています。
新宮市観光協会登録ガイドによる自然観察ガイドも実施。
南紀熊野ジオパークのジオスポットにもなっています。
画像協力/(公社)和歌山県観光連盟
浮島の森 | |
名称 | 浮島の森/うきじまのもり |
所在地 | 和歌山県新宮市浮島 |
関連HP | 新宮市公式ホームページ |
電車・バスで | JR新宮駅から徒歩8分 |
ドライブで | 阪和自動車道南紀田辺ICから約88km |
駐車場 | 20台/無料 |
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