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日ノ岬(日ノ御埼)

日ノ岬(日ノ御埼)

紀伊水道を内海と太平洋の外海とに分ける岬が、和歌山県日高町と美浜町の境に位置する日ノ岬(日ノ御埼)。和歌山県道187号(日の岬公園線)が岬先端部に整備された旧日の岬パーク(平成27年閉鎖)まで伸びています。半島の東の付け根にある三尾集落は、カナダ移民の町として有名で、かつては「アメリカ村」と呼ばれたこともあります。

紀伊半島最西端の岬は、ここから北側が瀬戸内海!

クヌッセン機関長顕彰碑
日の岬ウィンドパーク風力発電所

日ノ岬(日ノ御埼)の半島中央にそびえる標高201.6mの日ノ山山頂は江戸時代、船見番所が置かれたことからもわかるように、眺望抜群。晴れた日には眼下に煙樹海岸やアメリカ村、四国や淡路島を遠望するなど、大パノラマが広がります。
半島全体が煙樹海岸県立自然公園で、日ノ山一帯は、ウバメガシの海岸林が茂っています。

日ノ山から派生した岬の先端には紀伊水道沿岸の海上交通を守る紀伊日ノ御埼灯台も明治28年に点灯。
灯台は海岸の地すべりにより、平成29年に移設され、新灯台となっています。

「妻 長女 三女 それぞれ啼く千鳥」の高浜虚子句碑は、昭和20年、食糧難の時代、赤痢と栄養失調で妻、長女、三女を次々に失いながらも灯台を守った灯台守を讃えたもの。

「クヌッセンの丘」と名付けられた一帯は、ヨハネス・クヌッセン機関長の命を顧みない英雄的な行動を後世に伝えるもの。
昭和32年2月10日、神戸港に向けて航海中だったデンマーク船エレンマースク号は、日ノ岬沖で火災を起こしている高砂丸(徳島県の木材運搬船)を発見。
ヨハネス・クヌッセン機関長は、大荒の海に飛び込んで救助にあたりますが、力尽きてしまったのです。
「クヌッセンの丘」のクヌッセン機関長顕彰碑では、毎年2月にヨハネス・クヌッセン遺徳顕彰会による慰霊献花が行なわれています。

岬の高台には日の岬ウィンドパーク風力発電所の巨大な風車1基が稼働しています。
ちなみに日ノ岬(日ノ御埼)と徳島県の蒲生田岬を結んだ線の北側が瀬戸内海と定義されています。

右側が瀬戸内海ということに
日ノ岬(日ノ御埼)
名称 日ノ岬(日ノ御埼)/ひのみさき
所在地 和歌山県日高郡美浜町三尾
関連HP 美浜町公式ホームページ
電車・バスで JR御坊駅から御坊南海バス日の岬パーク行きで26分、日の岬パーク下車、徒歩2分
ドライブで 阪和自動車道御坊IC、または、御坊南ICから約15km
駐車場 日の岬パーク駐車場(300台/無料)
問い合わせ 美浜町産業建設課 TEL:0738-23-4951
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

煙樹海岸(煙樹ヶ浜)

2020年4月11日

 

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