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和歌山公園動物園

大正4年4月7日、和歌山城南の丸に創立された歴史ある動物園。哺乳類を主体とする童話園と水辺の鳥が羽ばたく水禽園があり、合計100余頭羽の動物を飼育展示しています。平成27年7月には、和歌山公園動物園の100周年記念事業の一環として「園長選挙」が実施され、ツキノワグマのベニーが初代園長に。

天守閣を見上げる異色の動物園

狭いながらも楽しい園内。しかも入園無料
園長に就任のツキノワグマ

大正4年の設立時には、「鹿、猿、水禽の飼養場」。
当時の新聞には、「規模は小さいが、秋晴れの一日を家族で楽しく過ごせる動物園」と記されているので、開園当初も今も雰囲気、役割は同じようです。

戦中戦後の食糧難の時代には一時閉園されましたが、昭和43年に復活。
現在は哺乳類を中心とする「童話園」と水鳥を中心に飼育する「水禽園」に分かれる見学施設となっています。

飼育動物は、ツキノワグマ、ヤギ、エミュー、シェトランドポニー、フンボルトペンギン、ミーアキャット、ミニホース、マーラ、ホンシュウジカ、リスザル、アメリカビーバー、ミーアキャット、ヨーロッパフラミンゴ、モモイロペリカン、オオヅル、コブハクチョウなど。

天守閣を借景にするユニークな動物園になっています。
現在、城の中に動物園があるのは、小諸動物園(長野県小諸市/小諸城跡=懐古園)くらい。
小田原城動物園など、文化庁の意向もあって、史跡内にある動物園は存続問題が生じる場合もあって、廃止される傾向にあります。

愛らしいヤギ
和歌山城の天守を見上げます
日本の歴史ある動物園 BEST5
1866年(慶応2)年に西欧文明の制度や施設を紹介する書物として福沢諭吉は『西洋事情・初編』を出版していますが、そのなかに「動物園には生きながら禽獣魚虫を養へり」という記述があり、「動物園」という言葉を初めて使っています(「動物園」の名付け親は、福沢諭吉)。
日本初の動物園は明治15年開園の上野動物園。
続いて明治23年に名古屋市前津に波越教育動物園が開園、大正7年に名古屋市鶴舞公園附属動物園となりますが、大正12年に東山動植物園に移され、廃園となっています。
明治36年に京都動物園が開園、大正4年1月1日に大阪市天王寺動物園、そして大正4年4月7日に和歌山公園動物園が開園しています。
現存する動物園では4番目の歴史を誇る動物園といえるのです。
和歌山公園動物園は国内4番目の歴史を誇る動物園
和歌山公園動物園
名称 和歌山公園動物園/わかやまこうえんどうぶつえん
所在地 和歌山県和歌山市一番丁3
関連HP 和歌山公園動物園公式ホームページ
電車・バスで JR和歌山駅から和歌山バス和歌山港方面行きで6分、公園前下車すぐ
ドライブで 阪和自動車道和歌山ICから約5km
駐車場 和歌山城不明門駐車場(70台/有料)・和歌山市中央駐車場(577台/有料)
問い合わせ 和歌山公園動物園事務所 TEL:073-424-8635
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

和歌山城

2017年6月22日

 

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