JR東日本が発売するトクトクきっぷのうち、フリーエリア内のJR線のほか、会津鉄道線(西若松~会津田島間)をはじめ14の鉄道会社線の普通列車(快速含む)普通車自由席が乗り降り自由という「週末パス」」が2025年6月27日(6月28日利用開始分までの発売)で、発売中止となります。
2001年に発売された「土日きっぷ」がルーツ
「週末パス」は、土日の週末を利用して関東近県に出かける際には重宝するトクトクきっぷで、エリア内であれば、別に特急券などを購入すれば、新幹線や在来線の特急にも乗車ができます。
有効期間開始日の1ヶ月前から前日までの発売で、最終利用可能日は2025年6月28日(土)〜6月29日の利用対象となる6月27日(金)が最終発売日となります。
ゴールデンウイーク(2025年4月27日~5月6日)の設定はありませんが大人8880円、小人2600円という手頃な料金設定で、東北新幹線ならくりこま高原、日本海側は北は酒田から西は直江津まで、太平洋側も北は女川から西は伊豆急下田まで、広範囲がフリーエリアになっています。
しなの鉄道、長野電鉄、別所交通、富士急行線、伊豆急行線なども乗り降り自由なので、青春18きっぷよりも使い勝手がいいと、一部の鉄道ファンには根強い人気があります。
別途料金を払えば「はやぶさ」、「こまち」のグランクラスにも乗車可能(乗車券のみ有効なので、特急券も必要です)。
大人8880円なので、片道4440円以上の場所なら、乗車券代わりでも得する計算に。
東京〜くりこま高原は乗車券6930円なので、1泊2日の週末旅行なら、十分元がとれる計算です。
小人料金が格安の設定なので、家族旅行にはとくに有効です。
ただし、新幹線を使わないと、遠方だと滞在時間が少なくなるのが玉に瑕。
上手に特急や新幹線を利用して元をとるのがいいでしょう。
週末パスは2001年に発売された「土日きっぷ」がルーツで、2010年3月から家族旅行向けの「ウィークエンドパス」に名称変更。
その「ウィークエンドパス」も2013年4月以降「週末パス」に改称されたという、歴史あるトクトクきっぷです。
どうして「週末パス」がなくなるのかといえば、イメージしたほどの需要がなかったということ。
「青春18きっぷ」ほど周知されていないこともありますが、コロナ禍の2019年にくらべても販売数がさほど増えておらず、打ち切りとなった模様です。
家族旅行の強い味方「週末パス」が6月28日利用開始分までで、発売中止に! | |
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