本土最西端の地と聞いて、すぐに答えられる人は少ないはず。日本の最西端は、沖縄県八重山郡与那国町の与那国島ですが、日本本土最西端の地は、平成元年、国土地理院が人工衛星を使った位置測量を実施し、初めて公式に認定された長崎県佐世保市(平成元年には小佐々町)の神崎鼻(こうざきばな)です。
日本本土で最後に夕日が沈む地
本土最北端の宗谷岬(北海道稚内市)、最東端の納沙布岬(北海道根室市)は、訪れたことも多い観光地。
最南端の佐田岬もかつては新婚旅行でも賑わった地で、往時の人気は失われいるものの、有名観光地に違いありません。
対して、仏教的には「西方浄土」で、もっとも重要視されてもいいはずの本土最西端。
長崎県佐世保市の神崎鼻(こうざきばな)は、最も知られていない、最果ての岬ということに。
平成元年12月に国土地理院が認定するまで、「本土最西端が正式には判明していいなかった」ことにも少し驚きます。
九州の地図を見ると平戸の方が西にあるように見えますが、橋でつながっているものの、平戸島という島のため、「本土(四島)」に含まれないのです。
そういったインパクトの弱さが、ネームバリューのなさにつながっているのかもしれませんが、佐世保市では、「日本本土最西端到達証明書」を発行して、最西端を積極的にPRしています。
佐世保市の小佐々支所、道の駅させぼっくす99の窓口で、証明写真(神崎鼻での記念写真)を提示すると、「日本本土最西端到達証明書」が発行されます。
地元佐世保市のカメラマンも「沈む夕日は美しい」と太鼓判を押すので、本土最西端に本土で最後を飾る日没を眺めに行くのもいいでしょう。
長崎県では、佐世保市小佐々町・臼ノ浦港は、日本本土最端の地に隣接する港湾で、日本本土で夕日に一番近い港(長崎県港湾課調べ)とPRしています。
本土最西端の地は、平成元年に人工衛星を使って確定! | |
所在地 | 長崎県佐世保市小佐々町楠泊354-1 |
場所 | 本土最西端の地 |
ドライブで | 西九州自動車道佐々ICから約10km |
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