山形県米沢市、大正12年の再建時に建てられた上杉神社の宝物館が上杉神社稽照殿(うえすぎじんじゃけいしょうでん)。上杉謙信の「色々威腹巻」(国の重要文化財)、直江兼続(なおえかねつぐ)所用の「愛」の甲冑、上杉鷹山の遺品など刀、甲冑、絵画1000点余が収蔵展示されています。
国の重要文化財132点を収蔵する宝物館
収蔵品は、平安時代から江戸時代までの甲冑、武具、刀剣、絵画、仏具など多様で、うち132点が国の重要文化財、8点が山形県文化財で、まさに東北屈指の「文化財の宝庫」といえる施設になっています。
上杉景勝が所用した「紫糸威伊予札五枚胴具足」(日輪の前立て)は、山形県の文化財に指定。
有名な直江兼続の「愛」の甲冑(正式名は「金小札浅葱糸威二枚胴具足」)は、仁愛(じんあい)や愛民(あいみん)の精神を表すとも、兼続が信仰したと伝わる愛染明王(あいぜんみょうおう)の愛の一文字を採ったという説、戦国武将に信仰された愛宕権現(あたごごんげん)に由来するともいわれ、定かでありません。
大正8年の米沢大火で焼失後の再建として、本殿、拝殿とともに建物の設計を担当したのは米沢市出身の建築家で、神社仏閣設計の第一人者として名高い伊東忠太(いとうちゅうた/橿原神宮、平安神宮、宮崎神宮、弥彦神社などの設計で有名)で、国の登録有形文化財。
上杉神社稽照殿 | |
名称 | 上杉神社稽照殿/うえすぎじんじゃけいしょうでん |
所在地 | 山形県米沢市丸の内1-4-13 |
関連HP | 米沢市公式ホームページ |
電車・バスで | JR米沢駅から山形交通バス白布湯元行きで8分、上杉神社前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 東北自動車道福島飯坂ICから約38km |
駐車場 | 松が岬おまつり広場駐車場(300台/無料) |
問い合わせ | 上杉神社 TEL:0238-22-3189 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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