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大美輪の大杉

大美輪の大杉

山形県最上郡金山町の大美輪(おみのわ)地区にある金山杉の美林が大美輪の大杉。享保年間(1716年~1736年)に植栽されたと推測される杉林で、伐採を目的として植林されたスギとしては国内最大級。現存する巨杉は115本を数え、その樹高は60mにも及びます。歩きやすいよう、林内の歩道にはウッドチップが敷かれ、散策に絶好です。

「1町歩1万石」という杉の巨木林

面積0.87haに植栽された樹齢300年という大杉は、平均直径も1mを超える巨木。
もともとは江戸時代に領主・戸沢氏が藩の財政を支えるために杉の植林したのが始まり。
平均樹高も50mもある見事な巨杉の森で、「1町歩1万石」という世界的に見ても最高級の杉林なのです。
厳しい冬の寒さとフェーン現象がもたらす夏の暑さという独特の気候風土がこの巨杉を育んだのです。
現在、樹齢80年以上の杉だけがブランド銘木「金山杉」を名乗ることができ、金山町の主産業となっています。
冷涼地帯のため、年輪が細かく均一で強度があり、建材にも最適で、平成16年には町内に金山杉を使った「きごころ橋」(金山大橋)も架けられています。

明治11年7月、東北・北海道を旅する途中に金山町に立ち寄った英国地理学会特別会員イザベラ・バード(Isabella Lucy Bird)は 、その著書『日本奥地紀行』(Unbeaten Tracks in Japan)で「非常に美しい風変わりな盆地、山頂までピラミッド形の杉の林で覆われ、北方へ向かう通行をすべて阻止しているように見えるピラミッド形の丘陵の麓にある町、ロマンチックな雰囲気の場所」と紹介しています。

平成20年には滝田洋二郎監督の映画『釣りキチ三平』のロケにも使われています。
須賀健太演じる主人公・三平三平(みひらさんぺい)が巨大魚を釣ろうと夜泣谷(よなきだに=夜になるとまるで谷が泣いているような声が聞こえることから名づけられた谷)まで歩くシーンをここで撮影しています。

名称 大美輪の大杉/おみのわのおおすぎ
所在地 山形県最上郡金山町有屋
電車・バスで JR新庄駅からタクシーで30分
ドライブで 尾花沢新庄道路・新庄北道路新庄ICから約24km
駐車場 あり
問い合わせ 金山町産業課 TEL:0233-52-2111/FAX:0233-52-2004
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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