山形県酒田市の都市公園、日和山公園に移築された木造六角灯台。もとは最上川左岸河口の宮野浦に北前船で賑わう明治28年10月20日に建てられた酒田灯台(宮野浦灯台)で、後に対岸の大浜に移転。さらに昭和33年に近代灯台が完成したため、明治の洋式灯台は役目を終え、現在地の日和山公園に移築保存されたもの。
北前船の全盛期に建てられた木造洋式灯台
料亭相馬屋(現・観光施設「舞妓茶屋相馬樓」)を手がけた地元酒田の棟梁、数学的才能を発揮した佐藤泰太郎(さとうやすたろう/昭和13年没)により建てられたもので、現存する洋式木造六角灯台として現存する日本最古級という貴重な存在。
佐藤泰太郎が34歳のときの建造物で、その代表作にもなっています。
東京・お台場の船の科学館にある旧安乗埼灯台は明治4年建造で現存最古の木造灯台、そして石川県志賀町の旧福浦灯台は、明治9年建造、大阪府堺市の旧堺燈台は、明治10年築造で、それに次ぐ歴史ある木造洋式灯台ということに。
最上川の河口に建てられたのは、当時の酒田港が河口を利用した港だったから。
灯台建設の明治28年は山王くらぶなどの料亭が建築された年で、北前船全盛時代だったことがわかります。
当初の光源は石油ランプでしたが、大正8年にアセチレンガス灯、大正14年に電化。
現在は酒田市の管理で、5年に一度外壁が塗り直されています。
名称 | 日和山公園木造六角灯台/ひよりやまこうえんもくぞうろっかくとうだい |
所在地 | 山形県酒田市南新町1 |
関連HP | 酒田観光物産協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR酒田駅から徒歩25分 |
ドライブで | 日本海東北自動車道酒田ICから約8.3km |
駐車場 | 63台/無料 |
問い合わせ | 酒田市都市計画課 TEL:0234-26-5745 |
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