山形県鶴岡市にある致道博物館(ちどうはくぶつかん)は、かつての鶴ヶ岡城の三の丸、庄内藩主・酒井家の御用屋敷だった場所。酒井氏庭園(酒井家御用屋敷跡庭園)は国の名勝に指定される大名庭園です。作庭年代は不詳ですが、東北地方では珍しい典型的な書院庭園で貴重なもの。
鶴ヶ岡城の三の丸、隠居屋敷に築かれた書院庭園
最上氏(最上義俊)のお家騒動で藩領が4分割され、元和8年(1622年)、信濃・松代藩から酒井忠勝(さかいただかつ/忠勝の忠は2代将軍・徳川秀忠から偏諱を拝領)が13万8000石で庄内に入部、鶴ヶ岡城を居城とし、この地に御用屋敷を築いています。
酒井家の藩主退隠後の居館(御隠殿)の書院に面して築かれた庭園(書院庭園)で、かつては庭の北側に、広大な御広敷の建物が建ち並び、遠く鳥海山を借景にしていましたが、面影はありません。
庭の構成は江戸時代中期に普及した築山泉水庭の様式で、江戸中期の作庭と推測できます。
致道博物館も最後の藩主・酒井忠宝の養子、酒井佐衛門尉家20代当主・酒井忠良(さかいただなが)が、地域振興のため土地、建物、さらに資金の寄付をして財団法人以文会(現・財団法人致道博物館)を設立、昭和25年6月に完成したミュージアム。
酒井氏庭園も昭和46年の大修理により作庭当初の姿に復元されています。
酒井氏庭園(致道博物館) | |
名称 | 酒井氏庭園(致道博物館)/さかいしてんえん(ちどうはくぶつかん) |
所在地 | 山形県鶴岡市家中新町10-18 |
関連HP | 致道博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR鶴岡駅から庄内交通バス湯野浜温泉行き、あつみ温泉行きで10分、致道博物館前下車、すぐ |
ドライブで | 山形自動車道鶴岡ICから約3.5km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 致道博物館 TEL:0235-22-1199/FAX:0235-22-3531 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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