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横手のぼんでん|横手市

横手のぼんでん

毎年2月16日〜2月17日、秋田県横手市で『横手のぼんでん(梵天)』が行なわれます。毎年2月17日に五穀豊穣、町内安全、商売繁盛、除災招福を祈願するため旭岡山神社にぼんでんを奉納するもの。かけ声・ほら貝の音も勇ましく、大小合わせて約50本のぼんでんが揃います。前日の2月16日には『ぼんでんコンクール』を開催。

毎年2月17日に旭岡山神社にぼんでんを奉納

「ぼんでん」(梵天)とは遠目でも見えるように大きく作られた幣束。
旭岡山神社に奉納される横手市の「ぼんでん」は、5mほどの細長い丸太の先に、円筒形の竹かごを付け、布や麻糸を垂らし、注連縄(しめなわ)と御幣(ごへい)を吊り下げ、さらに頭飾りを施したもの。
秋田県内には秋田市の太平三吉神社、仙北市花館の『川を渡るぼんでん』など各地に「ぼんでん」が行なわれていますが、そのスケールで横手市のものが圧倒しています。

かつては旧暦1月17日に行なわれていましたが、現在では2月17日に実施されています。

横手では干支などをモチーフにした頭飾りの豪華さも競われ、前日の2月16日に横手市役所横手庁舎前で行なわれる『ぼんでんコンクール』(昭和34年創始)では頭飾りの美しさ、完成度を競います(9:30~)。

2月17日10:00~の旭岡山神社への奉納(旭岡山神社梵天奉納祭)では横手市役所横手庁舎前に集合した約70基の「ぼんでん」は、秋田荷方節の唄に合わせ、「ジョヤサ、ジョヤサ」と男衆がかけ声をかけ、法螺貝(ほらがい)を吹き鳴らしながら4km先の旭岡山神社まで練り歩きます。

神社の本殿まで続く急な石段を我先にと駆け上がり、神社の本殿を目がけて「ぼんでん」が勢いよく若者もろともどっと突っ込み、激しくもみ合う様子は、まつりのハイライト。

旭岡山神社ぼんでん(旭岡山神社梵天奉納祭)の歴史
弘化2年(1845年)正月16日、横手城主・戸村十太夫が主催する、巻狩りが中山で行なわれました。
それに参加した火防組が「まとい」を先頭に旭岡山神社に引き上げ、火防などを祈願したことが創始という歴史あるまつり。
巨大な幣束は、デコレーションされた「まとい」だったのです。
修験者が祈祷に用いる幣束でもあるぼんでん(梵天)。
ぼんでん(梵天)は幣束に付属するもので、修験道の幣束の大梵天王と結びつきぼんでん(梵天)となったと推測され、現在では神の依代(よりしろ)という意味合いを有しています
ぼんでん(梵天)は、かつては旧暦1月17日に旭岡山神社へ奉納されていましたが、昭和27年から『かまくら』が行なわれる横手の雪まつりの一環として新暦2月17日に改められました。
新暦2月15日〜2月16日にはみちのく五大雪まつりのひとつ、『かまくら』も横手市で行なわれます。
横手のぼんでん|横手市
開催日 毎年2月16日〜2月17日
所在地 秋田県横手市中央町8-2・上庭当田123
場所 横手市役所本庁舎前おまつり広場~旭岡山神社
関連HP 横手観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR横手駅から徒歩10分で横手市役所本庁舎前おまつり広場
ドライブで 秋田自動車道横手ICから約3.8km
問い合わせ 横手市観光協会 TEL:0182-33-7111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

かまくら(横手の雪まつり)|横手市

2019年1月24日

 

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