明治34年、青森大林区署長(現・東北森林管理局長)が陸奥のヒバを「本邦の三大美林と称せられる」としたのが日本三大美林という言葉の始まりで、明治時代後期に定着した言葉。東北森林管理局管内の青森ヒバ、秋田スギ、そして中部森林局管内の木曽ヒノキが日本三大美林です。
青森ヒバ|青森県
所在地:下北半島と津軽半島に繁茂、天然林を形成
樹種:樹高30m、直径80cmに達する針葉樹で、アスナロの仲間、ヒノキアスナロのこと
北海道渡島半島を北限が北限で、栃木県日光湯ノ湖付近が南限
明治の末、林業関係者が「ヒバ」と名称を統一
青森県の県の木
探勝地:眺望山自然休養林、眺望山ヒバ希少個体群保護林/青森市
中小泊山国有林自然維持タイプ(旧遺伝資源保存林指定地域)/北津軽郡中泊町
秋田スギ|秋田県
所在地:秋田県北部の米代川流域の中~下流部および雄物川流域を中心に、男鹿半島、森吉山、鳥海山などにも点在
樹種:裏日本系統のウラスギに属し、純粋な秋田スギのほか、天然スギと混交して、ヒノキアスナロ(ヒバ)、クロベ(ネズコ)なども混交
探勝地:仁鮒水沢スギ希少個体群保護林(日本一高い天然秋田杉「きみまち杉」があります)、上大内沢自然観察教育林(コブ杉などが茂ります)、七座山自然観察教育林、矢立峠風景林、太良峡風景林(森林軌道跡が遊歩道に)
木曽ヒノキ|長野県
所在地:長野県木曽地域から裏木曽地域(岐阜県の飛騨南部、東濃地域)
樹種:ヒノキ科ヒノキ属の樹種ヒノキのほか、サワラ、アスナロ、ネズコ、コウヤマキが木曽五木で、江戸時代は尾張藩が伐採を禁じて保護、通常は木曽谷に生育する樹齢300年を超えるものもある天然ヒノキが木曽ヒノキです
樹齢300年以上の天然の木曽ヒノキは、伊勢神宮の式年遷宮の用材
探勝地:赤沢自然休養林を中心とする「木曽悠久の森」(中部森林管理局が設置する保存・復元エリア)、木曽ヒノキ備林(岐阜県中津川市=裏木曽地域)
日本三大美林とは!? 探勝方法を紹介 | |
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