太良峡

太良峡

秋田県藤里町、白神山地世界遺産地域に隣接する地域には、秋田白神県立自然公園に指定された美しい渓谷が数ありますが、手軽に探勝できるのが太良峡(だいらきょう)。白神山地から流れ出る藤琴川が凝灰岩を浸食して形成した峡谷で、ブナ、秋田杉など秋田白神らしい樹木が渓流を覆っています。

秋田杉茂る渓谷の遊歩道は森林軌道の跡!

秋田スギ、ブナ、ミズナラ、トチノキ茂る森は、藤琴沢国有林(ふじことさわこくゆうりん)の太良峡風景林(51ha)として整備され、木材を運び出した森林軌道・二ツ井営林署藤琴線(大正元年敷設、軌間762mm、藤琴~太良峡・全長14.7km)の跡の一部が遊歩道として活用されています。
秋田営林局により敷設された森林軌道跡を再生した全長1.5km、所要50分ほどの道には、往時の鉄橋跡も残されています。
遊歩道からは不動岩、仁王岩、位牌岩、一通滝(いっとおりたき)、太良(だいら)親子杉などを眺めますが、渓流部には水と礫が川底の岩盤を長い時間をかけて削ってできた円形の甌穴(おうけつ)を観察できます。

菅江真澄の足跡を追って

近くには亜鉛鉱を採掘した太良鉱山(だいらこうざん)があり、最盛期には1000人もの鉱山町ができていました(昭和33年の大水害により壊滅的被害を受け、森林軌道は使用不能に陥り、太良鉱山も閉山)。

江戸時代の紀行家・菅江真澄(すがえますみ)は、享和2年3月13日(1802年4月15日)、太良峡から太良鉱山内を見学、日記『辭夏岐野莽望圖』(しげきやまもと)に坑口の様子を描いています。
その前日には銚子の滝、峨瓏峡(峨瓏大滝)を見学しているので、銚子の滝、峨瓏峡、太良峡と巡る旅は、菅江真澄の足跡を追う旅ということに。

太良峡
名称 太良峡/だいらきょう
所在地 秋田県山本郡藤里町太良
ドライブで 秋田自動車道二ツ井白神ICから約30km
駐車場 3台/無料、渓流の上部と下部の遊歩道入口にそれぞれ
問い合わせ 藤里町商工観光課 TEL:0185-79-2115
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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