眺望山自然休養林(眺望山地区)

眺望山自然休養林(眺望山地区)

青森県青森市、青森市とつがる市を結ぶ青森県道2号(屏風山内真部線)沿いに広がる青森ヒバの美林が、眺望山自然休養林(ちょうぼうざんしぜんきゅうようりん)。津軽半島南部、標高143mの眺望山を中心に、日本三大美林の一つ青森ヒバの自然林などが広がり、高さ19mの展望台も設置されています。

青森ヒバ(ヒノキアスナロ)の美林を探勝

眺望山自然休養林(眺望山地区)

青森ヒバのほか、植栽後100年ほどのヒノキ、カラマツ、スギ、さらにナラなどの広葉樹が茂り、森林浴も可能(冬期の11月中旬〜4月下旬は閉鎖されます)。
青森ヒバのヒバとは、アスナロが寒冷地に適応するために変化した変種ヒノキアスナロで、津軽半島と下北半島に美林が分布しています。

眺望山自然休養林(眺望山地区)に設けられた散策コース途中には「オドリヒバ」や「右巻ヒバ」、「左巻ヒバ」などと名付けられた、雪の重みなどで変形している成木、樹齢100年以上の老木も見ることができ、見ごたえも十分。

青森県道2号(屏風山内真部線)沿いの駐車場を起点に、散策路(山頂へと続く登山道)は西口コース、中央コース、東口コースの3ルートの遊歩道が整備され、最短ルートの中央コースなら800mほどの距離で山頂(展望台)まで到達できます。

櫓(やぐら)のような展望台に上れば陸奥湾、八甲田山を一望に。
中央コース入口近くには津軽森林鉄道の橋脚跡も残されています。
この津軽森林鉄道は青森ヒバの搬出のため、明治42年12月20日、日本で最初に敷設された森林鉄道で、総延長320kmと日本で最長を誇っていました(木材の運搬だけでなく、客車を牽引し沿線住民、見学者も運んでいました)。
眺望山は、津軽森林鉄道の内真部支線の終点に位置し、森林鉄道で見学者も訪れていました。
森林鉄道の車両などは、青森市森林博物館に保存されています。

眺望山自然休養林(眺望山地区)
眺望山自然休養林(眺望山地区)
名称 眺望山自然休養林(眺望山地区)/ちょうぼうやましぜんきゅうようりん(ちょうぼうやまちく)
所在地 青森県青森市左堰
関連HP 東北森林管理局公式ホームページ
電車・バスで JR奥内駅から徒歩1時間
ドライブで 東北自動車道青森ICから約20km
駐車場 西口(30台/無料)、保護林入口(10台/無料)
問い合わせ 眺望山・梵珠山自然休養林保護管理協議会事務局(青森市農地林務課内) TEL:0172-62-1146/ FAX:0172-62-9369
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
青森市森林博物館

青森市森林博物館

青森県青森市、JR青森駅の西側、柳川2丁目に建つレトロな洋館が、青森市森林博物館。建物は、明治41年に建築されたルネッサンス様式の旧青森営林局庁舎。地元青森のヒバ材で造られた重厚な建物で青森ヒバの耐久性を建物自体が証明しています。全国最長を

青森ヒバ

青森ヒバとは!? 実はヒノキアスナロのこと!

「日本の森林の中でも特に優れた美観を有する青森県の青森ヒバ、秋田県の秋田スギ、長野県の木曽ヒノキの天然林」(林野庁)が日本三大美林。そのうちの青森ヒバは、強い芳香を有するヒノキ科の植物ですが、実はヒノキとも異なり、アスナロとも微妙に違いがあ

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ