愛媛県宇和島市にある和霊神社(われいじんじゃ)は、宇和10万石の領主となった初代・伊達秀宗(だてひでむね)が家老に抜擢した、山家清兵衛(やんべせいべえ=山家公頼)が祭神の神社。承応2年(1653年)、伊達秀宗が創建したもの。7月23日・24日の例祭は『和霊大祭』と呼ばれています。
産業の神として崇められる和霊信仰の総本山
祭神の山家清兵衛は創成期に産業振興政策をとって藩政の確立に尽くした人物ですが、元和6年(1620年)、藩主・伊達秀宗は山家清兵衛を嫉妬する藩士による讒言を信じて暗殺を命じ(「宇和島伊達騒動」=和霊騒動)、その後、殺害に関係した人物が変死し、無実も判明したため、その霊を慰めるために祀ったのが始まり。
元和5年(1619年)、幕府から大坂城の石垣工事の命を受けるが、外様大名ゆえに工事費用は全額宇和島藩の負担。
このことから桜田玄藩と山家清兵衛の対立が生まれ「宇和島伊達騒動」に発展。
次男、三男と蚊帳の中で寝ていたところを斬殺という暗殺事件から清兵衛の怨霊による仕返しが噂されたのです。
承応2年(1653年)、伊達秀宗は清兵衛を祀る山頼和霊神社を創建し、享保20年(1735年)に現在地に遷座しています。
中国・四国地方で産業の神として崇められている和霊信仰の総本山で、7月23・24日に行なわれる『和霊大祭』は有名。
川向かいには和霊公園があり、石造の大鳥居は日本一ともいわれています。
宇和島城の城山東麓の丸之内和霊神社は、山家清兵衛の邸宅跡。
和霊神社 | |
名称 | 和霊神社/われいじんじゃ |
所在地 | 愛媛県宇和島市和霊町1451 |
関連HP | 宇和市観光物産協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR宇和島駅から徒歩10分 |
ドライブで | 松山自動車道西予宇和ICから約20km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 和霊神社 TEL:0895-22-0197 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag