愛媛県宇和島市、宇和島市街を見下ろす天満山の丸山運動公園にある宇和島市営闘牛場。鎌倉時代から農民の娯楽や強い牛を作ることから自然に始まったとされる宇和島の闘牛(地元では闘牛のことを「突きあい」と称しています)。その闘牛を見物できる全天候型のスタジアムです。
国の無形民俗文化財にもなっている牛の角突き
宇和島の闘牛は、当初、和霊神社裏手の和霊土俵、山際、保手に土俵などで行なわれ、大正末期から昭和初期がもっとも盛んでしたが、昭和23年、闘牛はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)により、動物愛護を理由とした禁止、高度成長期の娯楽の多様化、農業の機械化などもあってその後衰退。
昭和50年にこの全天候型の市営闘牛場ができてから、現在は正月場所(1月2日)、四月場所(4月第1日曜日)、和霊大祭場所(7月24日)、お盆場所(8月14日)、秋場所(10月第4日曜日)の年に5回の定期大会が行なわれるようになっています。
1tを超える牛が角を突き合わせるさまは迫力満点。
全力で闘わせ、勝敗を決しますが、勝負は逃げた方が敗け(格闘時間は、無制限)。
毎年4月29日に行なわれる日本相撲連盟主催の『全日本大学選抜相撲宇和島大会』の会場にもなっています。
大会のない日は土俵の見学が楽しめます。
また、月々5〜6万円で牛主になるという「牛主募集」も行なわれています。
ちなみに岩手県久慈市、新潟県小千谷市・長岡市、島根県隠岐の島町、鹿児島県徳之島町・天城町・伊仙町、沖縄県うるま市、そして愛媛県宇和島市の9市町村で、全国闘牛サミット協議会が結成され、毎年持ち回りで『全国闘牛サミット』が開催されています。
国選択無形民俗文化財「南予地方の牛の角突き習俗」
宇和島周辺では、各地にダバとよばれる土俵(闘牛場)が設けられ、氏神の祭礼や年間の様々な行事の折に、「突きあい」あるいは「突きやい」と呼ばれる闘牛(牛の角突き)が行なわれていました。
和霊神社裏手の和霊土俵では、正月2日、3月節供(新暦4月3日)、和霊神社例祭(7月24日)、盆行事(8月14日)などに行なわれていました。
歴史は、鎌倉時代ともいわれていますが、実際に行なわれたのは近世以降で、記録に残される「突きあい」も安政3年(1856年)に野村組の庄屋文書が最初です。
和霊神社裏手の和霊土俵では、正月2日、3月節供(新暦4月3日)、和霊神社例祭(7月24日)、盆行事(8月14日)などに行なわれていました。
歴史は、鎌倉時代ともいわれていますが、実際に行なわれたのは近世以降で、記録に残される「突きあい」も安政3年(1856年)に野村組の庄屋文書が最初です。
宇和島市営闘牛場 | |
名称 | 宇和島市営闘牛場/うわじましえいとうぎゅうじょう |
所在地 | 愛媛県宇和島市和霊町496-2 |
関連HP | 宇和島市営闘牛公式サイト |
電車・バスで | JR宇和島駅からタクシーで5分 |
ドライブで | 松山自動車道西予宇和ICから約21km |
駐車場 | 300台/無料、定期大会当日は臨時駐車場(500台)を開設 |
問い合わせ | 宇和島市観光物産協会 TEL:0895-22-3934 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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