佐田岬半島宇和海県立自然公園に指定された伊方町の山並み。佐田岬半島のほぼ中央、山頂に権現様(石鎚神社=神仏混淆時代は石鎚蔵王権現)があることから権現山と呼ばれる標高376mのピークは、瀬戸内海、宇和海を一望にする展望地。ビューポイントの連続する佐田岬半島でも屈指の展望台となっています。
佐田岬半島中央部、標高376mのピークは絶景の地
権現山展望台北側の瀬戸内の沖には中央構造線が通っています。
東側には三机湾(みつくえわん)を眼下にします。
この三机湾、佐田岬半島北側最大の入江で、江戸時代には薩摩藩、熊本藩などの西国大名が参勤交代途中に寄港していました。
藩政時代、宇和藩主は宇和海側眼下の塩成浦に船を着け、自身は堀切峠を越えて三机湾に入りました。
船は危険の多い佐田岬先端を藩主を乗せずにかわして、三机湾で再び藩主を乗せて大坂へと向かいました。
明治、大正時代には三机港から三津浜港、広島・宇品港への航路もあり佐田岬半島は、交通の要衝にもなっていたのです。
さらに昭和14年から海軍真珠湾攻撃部隊(特殊潜航艇)の秘密基地となり、三机湾を真珠湾に見立てて訓練を行なっていました。
また、佐田岬半島は、九州へと渡っていくサシバなどの渡り鳥の移動経路にあたり、春季と秋季を中心に、多種の野鳥が数多く通過します。
権現山展望台はバードウォッチングに絶好の地で、3月上旬~4月上旬にはハイタカ、ノスリ、オオタカ(ハイタカの渡りのピークは3月下旬~4月上旬)、10月上旬~11月下旬にはサシバの渡りが観察できます。
権現山展望台 | |
名称 | 権現山展望台/ごんげんやまてんぼうだい |
所在地 | 愛媛県西宇和郡伊方町三机 |
関連HP | 伊方町公式ホームページ |
ドライブで | 松山自動車道(大洲道路)大洲北只ICから約39km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 伊方町瀬戸支所 TEL:0894-52-0111 |
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