大野ヶ原(愛媛県西予市)と天狗高原(高知県津野町)を東西に結ぶ、愛媛県道・高知県道383号四国カルスト公園縦断線は、標高1000m以上の四国カルストの尾根沿いを走ります。愛媛県久万高原町の姫鶴平(めづるだいら)は四国カルストの真ん中に位置し、地形を生かして姫鶴牧場(めづるぼくじょう)に牛が放牧される牧歌的な光景が展開。
高原に牛が放牧され、牧歌的な光景が展開
姫鶴牧場は、久万高原町を中心に愛媛県内の酪農家から預託された牛を、グリーンシーズンのみ、爽やかな高原で育てるという育成牧場です(放牧期間は4月~11月)。
65.5haという広大な牧場は23区画に分けられ、例年120頭ほどの肉牛が放牧されています。
巨大な風車は高知県の梼原町(ゆすはらちょう)が設置したもので1基あたり600kWを発電できる風車が2基配されています(稜線の南側は高知県梼原町、北側が愛媛県久万高原町です)。
姫鶴平の北には大川嶺が谷を隔てて大きく横たわり、東側には五段城(1455.8m)がなだらかに続く場所で、景観も抜群。
草原の中には窪地(ドリーネ)が多く、石灰岩山地の特徴であるカレンフェルト(のこぎり歯状の石灰柱が林立する原野)が点在します。
駐車場前には公共の宿「姫鶴荘」(姫鶴牧場と同じ柳谷産業開発公社の経営)があり、設備の整った姫鶴平コテージ、姫鶴平キャンプ場も併設。
柳谷牛の炭火焼バーベキューなども楽しめます。
4月~11月には姫鶴平キャンプ場もオープン。
四国カルストに泊まるなら、この宿がおすすめ!
高原ふれあいの家 天狗荘
四国カルスト・天狗高原の標高1350mに位置する公共の宿。
山小屋を除けば、四国の脊梁山脈の稜線に建つ「トップ・オブ・四国」とも呼べる宿です。
珍しいのは宿の中に高知・愛媛の県境が通っている点(記念撮影をぜひ)。
ここに泊まれば、朝夕の景観の変化や星空を楽しむことができます。
部屋は和室がメインですが、洋室2室、ハンディキャップルーム(洋室)も備わっています。
温泉ではありませんが浴室は「展望浴場」になっています。
夕食は料金別に3タイプ用意されていますが、1万円前後で宿泊できる財布に優しい宿として貴重な存在。
姫鶴平 | |
名称 | 姫鶴平/めづるだいら |
所在地 | 愛媛県上浮穴郡久万高原町西谷8109 |
関連HP | 久万高原町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR松山駅からJRバス落出行きで1時間50分、終点下車、町営バス古味行きに乗り換え30分、終点下車、徒歩2時間。または落出バス停からタクシーで50分 |
ドライブで | 高知自動車道中土佐ICから約58km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 久万高原町観光協会 TEL:0892-21-1192/FAX:0892-21-0922 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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