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大宝寺

大宝寺

愛媛県松山市にある真言宗豊山派の古刹、大宝寺(たいほうじ)。大宝年間(701年~703年)に地元の豪族(伊予大領)・越智玉興(おちのたまおき)の創建と伝えられ、寺号は創建された年号に由来しています。藩政時代には松山藩主・松平家の祈願所となった名刹で、鎌倉時代建立の本堂は国宝。

本堂は愛媛県内現存最古の建築物で、国宝

寺を創建した越智玉興(おちのたまおき)は、奈良時代の伊予の国守で、大三島の大山祇神社も同時代に造営されています。
鎌倉時代前期の建立と推測される本堂は、平安時代末期の末法思想を反映して、浄土信仰の広まりとともに阿弥陀如来(あみだにょらい)を本尊とする仏堂が各地に建立されましたが、そのひとつ。

堂内の厨子は寛永8年(1631年)の作で本堂とともに国宝に指定。
本尊の阿弥陀如来坐像は国の重要文化財に指定されています。

柱の間隔は7.0、7.5、8.0、9.5、10.0、13.0尺という規則正しい間隔ですが、これまでこの尺度は江戸時代の中期に出現したとされ、注目を集めています。

愛媛県上浮穴郡久万高原町の「遍路ころがし」の難所に大宝寺(だいほうじ/四国八十八ヶ所霊場第44番札所)がありますが、その大宝寺とは宗派は同じですが、異なる寺です。

大宝寺
名称 大宝寺/たいほうじ
所在地 愛媛県松山市南江戸5-10-1
関連HP 松山市公式ホームページ
電車・バスで JR松山駅から徒步20分
ドライブで 松山自動車道松山ICから約8km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 大宝寺 TEL:089-922-6837
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

【旅の百科事典】 末法思想

釈迦の入滅(にゅうめつ)後、時が経つにつれ仏教の正しい教えが衰滅することを説いた予言が末法思想(まっぽうしそう)。釈迦の死後、1500年後、または2000年の間が正法(しょうほう)・像法(ぞうほう)の世で、それを過ぎると「末法の世」となり、

大宝寺・本堂

愛媛県松山市にある真言宗豊山派の寺、大宝寺。大宝寺・本堂は、鎌倉時代前期の建立と推定される現存する愛媛県最古の建築物で国宝。平安時代末期の末法思想を背景に、浄土信仰隆盛に伴って建てられた阿弥陀堂で、本尊の阿弥陀如来坐像(国の重要文化財)を祀

 

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