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葦毛湿原

葦毛湿原

愛知県豊橋市、豊橋駅の東8km、弓張山系の麓に広がる3.2haの湿原が葦毛湿原(いもうしつげん)。石巻山多米県立自然公園に指定され、三方を囲まれた標高70m前後に広がる湧水湿地です。市街地近くにありながら「東海のミニ尾瀬」と呼ばれるように湿原性植物や氷河時代の残存種と考えられる高山性植物など250種が生育。

「東海のミニ尾瀬」を木道で探勝

湿原面積3.2haは、湧水湿地としては国内最大級。
不透水層のチャートと泥質岩でできており、岩盤の上に薄く堆積した土壌に湧水が流れて湿地を形成するという特殊な湿原です(尾瀬などは泥炭層の上に形成されています)。

3月のショウジョウバカマ、4月のハルリンドウ、ツボスミレ、5月のミカワバイケイソウ、カザグルマ、ニガナ、6月のノハナショウブ、ササユリ、ハンカイソウ、7月のモウセンゴケ、ノギラン、8月のノリウツギ、9月のワレモコウ、サワギキョウ、10月のイワショウブなど四季を通じて植物観察が楽しめます。
とくにミカワバイケイソウ、ミカワシオガマ、ミカワシンジュガヤ、シラタマホシクサ、トウカイコモウセンゴケ、ヒメミミカキグサ、クロミノニシゴリなど東海地方にほぼ限定して生育する植物(周伊勢湾要素植物)や、ミカヅキグサ、ヌマガヤという寒冷地性の植物など学術的に貴重な種が数多く生育していることから愛知県の天然記念物、石巻山多米県立自然公園の特別地域に指定されています。

昆虫も、ハッチョウトンボ、ヒメヒカゲ、ヒメタイコウチなどここでしか観察できないものも多く、自然観察に絶好。


葦毛湿原には豊橋自然歩道(葦毛湿原・岩崎自然歩道支線)の木道も整備されていますが、環境保護に留意して探勝を。

葦毛湿原 花ごよみ

3月 ショウジョウバカマ
4月 ハルリンドウ、ツボスミレ
5月 ミカワバイケイソウ、カザグルマ、ニガナ
6月 ノハナショウブ、ササユリ、ハンカイソウ
7月 モウセンゴケ、ノギラン
8月 ノリウツギ、サギソウ、ミズギク
9月 ワレモコウ、サワギキョウ、シラタマホシクサ、 イワショウブ
10月 イワショウブ、スイラン、ヤマラッキョウ
11月 ホソバリンドウ、ウメバチソウ
葦毛湿原
名称 葦毛湿原/いもうしつげん
所在地 愛知県豊橋市岩崎町
関連HP 豊橋観光コンベンション協会公式ホームページ
電車・バスで JR豊橋駅から豊橋鉄道バス赤岩口行きで20分、岩崎下車、徒歩15分
ドライブで 東名高速道路豊川ICから約13km
駐車場 葦毛湿原第1・第2駐車場(100台/無料)
問い合わせ 豊橋観光コンベンション協会 TEL:0532-54-1484
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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