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中小田井の町並み

中小田井の町並み

愛知県名古屋市西区中小田井(なかおたい)、庄内川の右岸に接する中小田井の町並みは、岩倉街道沿いに位置し、町家や土蔵が並んでいます。岩倉やその周辺から枇杷島(びわじま)の青果市場へ野菜類を運ぶ道として賑わった家並みで、2.8haが名古屋市町並み保存地区に指定されています。

名古屋市町並み保存地区に指定

寛文7年(1667年)、名古屋城下から中小田井を通って岩倉方面に至る岩倉街道が開通、岩倉方面から、大根、ごぼう、人参などの野菜類が搬送され、慶長16年(1611年)に開設された枇杷島の青物市(現・名古屋市西区枇杷島1丁目)で販売されるようになって、街道筋として賑わうようになりました。

こうして、味噌、油などの生活用品を販売する店が建ち並ぶようになり、現在でも五所社、東雲寺、善光寺別院願王寺といった歴史ある寺社と一体化して、レトロな町並みを形成しています。

現存する古い建物は明治24年の濃尾地震後に建てられたもので、平入り2階建ての建物に格子付きという構成。
大正初期築という米穀店「わたしん商店」は、初代の新蔵が綿を商ったことが屋号の由来なのだとか。
離れと土蔵は玉石積みでかさ上げされていますが、これは庄内川の洪水対策から。

町並みの外れには天長6年(829年)創建と伝わる善光寺別院願王寺もあり(明治時代に善光寺から本尊・善光寺如来を勧請)、毎月8日は『善光寺へちま薬師命日』となっています。

名古屋市の町並み保存地区は、中小田井のほか、四間道(しけみち)地区(西区)、白壁・主税・橦木地区(東区)、有松地区(緑区)の合計4ヶ所です。

中小田井の町並み
名称 中小田井の町並み/なかおたいのまちなみ
所在地 愛知県名古屋市西区中小田井1
関連HP 名古屋市公式ホームページ
電車・バスで 名鉄中小田井駅から徒歩2分
ドライブで 名古屋第二環状自動車道清洲東ICから約3km
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 観光文化交流局文化歴史まちづくり部歴史まちづくり推進室事業推進係 TEL:052-972-2782/FAX:052-972-4128
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

四間道

名古屋駅と名古屋城の間、四間道(しけみち)と呼ばれる道沿いに土蔵や町屋が軒を連ねる一角があります。名古屋城築城に伴い、それまでの尾張の中心地であった清洲から城下町機能の全てが移転し(「清洲越し」のと呼ばれる城下町の移転)、清洲商人によって、

庄内緑地

愛知県名古屋市西区を流れる一級河川・庄内川の小田井遊水地(おたいゆうすいち)を利用した44haという広大な緑地公園が庄内緑地(しょうないりょくち)。高台に管理棟として庄内緑地グリーンプラザ、サイクリングセンター(1時間無料のレンタサイクルを

善光寺別院願王寺

愛知県名古屋市西区中小田井にある天台宗の寺、願王寺。天長6年(829年)、願王寺として開基された古刹で、中世には、松寿院長興寺などと称されていましたが、明治42年、善照院伏雷法師が善光寺(長野市)から善光寺如来を勧請。さらに昭和4年、善光寺

 

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