愛知県名古屋市瑞穂区井戸田町にある薬師如来を本尊とする曹洞宗の寺、龍泉寺。本尊の薬師如来は聖徳太子作、脇仏の不動明王は空海(弘法大師)の作、地蔵菩薩は聖徳太子の作という伝承があります。山門の脇にある亀井水は、源頼朝の産湯に使われた井戸とも伝えられています。
亀井水は源頼朝の産湯の水との伝承が
奈良時代に行基が開基した薬師寺が元で、密教全盛時代には瀧泉庵、瀧雲庵、妙喜庵、福伝庵、蔵伝庵という5つの塔頭(たっちゅう)があったという。
龍泉寺は、そのうちの瀧泉庵が室町時代に熱田の曹洞宗捕陀山円通寺の末寺となったもの。
熱田大宮司・藤原季範(ふじわらのすえのり=母の実家が大宮司家で季範代から大宮司を継ぐ)の娘・由良御前の邸宅(頼朝生誕地)は、熱田神宮の西、現在の誓願寺の地(熱田区白鳥2-10-12)といわれ、ここから水が運ばれたのでしょうか。
龍泉寺の西側一帯は、源義経に従った・亀井六郎重清の館があった地といい、亀井重清の母が頼朝の乳母となったことから、亀井の館の水が産湯となったわけなのです。
近くにある嶋川稲荷(瑞穂区土市町1)は、治承3年(1179年)の政変で平清盛から尾張国井戸田に流された太政大臣・藤原師長(ふじわらのもろなが)の邸宅跡と伝わっています。
龍泉寺・亀井水 | |
名称 | 龍泉寺・亀井水/りょうせんじ・かめいすい |
所在地 | 愛知県名古屋市瑞穂区井戸田町4-90 |
関連HP | 名古屋市公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄名城線妙音通駅から徒歩3分 |
ドライブで | 名古屋高速大高線堀田出口から約2km |
駐車場 | 5台/無料 |
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