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総見寺

総見寺

愛知県名古屋市中区にある臨済宗妙心寺派の寺、総見寺。本能寺で無念の死を遂げた織田信長の菩提寺で、慶長16年(1611年)の「清洲越し」(清洲から名古屋への城下町の大移転)で、現在地・大須に移っています。寺の名も織田信長が安土城内に築いた摠見寺にならい総見寺としたもの。

名古屋・大須にある織田信長の菩提寺

『尾張名所図会』総見寺

ルーツは伊勢国大島村(現・三重県川越町)にあった西明寺で、南北朝時代の元弘2年・正慶元年(1332年)、後醍醐天皇の勅命で官寺となったという古刹。
織田信長の次男・織田信雄が父・信長の菩提を弔うために清洲北市場(現・清須市一場)に移し、総見寺と名付けました。

『尾張名所図会』には塔頭12院を含む広大な寺所が記されていますが、現存するのは織田信長公廟、山門、本堂など。
墓地も戦災復興により平和公園に移っています。

ちなみに「大須」に町名変更される以前の地名の門前町、裏門前町は、総見寺の仁王門を基準としています。

寺宝の信長・信雄公肖像画と遺品は愛知県の文化財。
6月2日は信長の命日に当たり、法要が営なまれています。
拝観は行なっていないので、『信長公忌法要』の際にのみ門が開き、御朱印をいただくことができます。

また日本最初の博覧会ともいわれる明治4年11月11日から5日間開催の『博覧小会』はここで開催(西本願寺、建仁寺、知恩院、京都市勧業館などを会場とした『京都博覧会』が明治4年10月10日~11月11日に開催され、日本最初の博覧会です)。

総見寺
名称 総見寺/そうけんじ
場所 愛知県名古屋市中区大須3-23-38
電車・バスで 地下鉄名城線・鶴舞線上前津駅から徒歩8分。または、地下鉄鶴舞線大須観音駅から徒歩9分
ドライブで 名古屋高速2号東山線白川出口から約1km。または、名古屋高速都心環状線東別院出口から約1.5km
駐車場 市営大須駐車場(200台/有料)を利用
問い合わせ 総見寺 TEL:052-264-1116
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

安土城 摠見寺二王門

安土城築城に伴って、織田信長が安土城内の百々橋口道に築いた真言宗の寺が摠見寺。二王門は摠見寺創建時に近江国甲賀郡柏木神社(現・滋賀県甲賀市水口町)から移築したと伝わり、国の重要文化財に指定されています。創建当時は真言宗の寺でしたが、江戸時代

安土城 摠見寺三重塔

安土城の家臣などが登城に使った百々橋口に織田信長が創建した寺が、摠見寺。天正3年(1575年)〜天正4年(1576年)、甲賀の長寿寺(現・滋賀県湖南市)から移築したもので、国の重要文化財に指定されています。室町時代中期築の三重塔が現存この三

大須観音

正式には、真福寺寶生院(ほうしょういん)といい、一般には大須観音の呼び名で親しまれる寺。もともと尾張国長岡庄大須郷(現在の岐阜県羽島市桑原町大須)にあった寺を徳川家康がそのあらたかなる霊験ゆえに名古屋に移したもの。以後、門前に大須商店街が発

 

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