岐阜県多治見市の高社山に源を発し、愛知県内を流れる庄内川水系の一級河川が五条川。犬山市、大口町、江南市、岩倉市の区間は、美しい桜並木が続き、「日本さくら名所100選」に選定。岩倉市の市街地では『岩倉桜まつり』の季節に、川のなかで鯉のぼりの「のんぼり洗い」が行なわれています。
桜見物なら岩倉市内の尾北自然歩道へ!
犬山市の富士橋から岩倉市の五条川鉄橋に至る犬山市、大口町、江南市、岩倉市にまたがる全長20km以上に続く4000本の桜並木は、昭和24年頃から植栽されたもの。
全コースを歩けば6時間以上のロングコース。
岩倉市では、7.6kmの区間(所要2時間)に1400本の桜が咲いて、お花見にもっとも人気のあるエリアになっています。
川沿いに尾北自然歩道(びほくしぜんほどう)が整備され、自然歩道を歩き、川にかかる25の橋の上から桜見物が楽しめる趣向。
尾北自然歩道100mごとにタイルの埋め込みパターンが変えてあり距離の確認ができる仕組みになっています。
3月下旬〜4月上旬に明治橋〜大市場橋を会場に行なわれる『岩倉桜まつり』期間中には、18:00〜21:00にで、「夜桜ライトアップ」(昭和橋〜彦太橋の間)が実施されるほか、豊国橋の北側で「のんぼり洗い」が行なわれます。
ライトアップ区間だけ歩くなら名鉄犬山線岩倉駅(犬山線の全列車が停車)下車が便利ですが、岩倉市内の上流の出逢橋から下流の明治橋辺りまで完歩するなら、名鉄犬山線を大山寺駅(たいさんじえき/普通のみ停車)で下車し、石仏駅(いしぼとけえき/準急停車駅)で乗車するプランがおすすめ。
「のんぼり洗い」とは、鯉のぼりの糊(のり)落としのこと。
岩倉市には、下絵つけ(絵柄をつくる)→糊置き(色がにじまないようにする防染作業)→染め付け(絵柄に合わせて色を挿す)→のんぼり洗い(糊置きの糊を洗い流す)→縫製(布を縫い合わせて鯉のぼりのかたちにする)という鯉のぼりを伝統的な手法で一つ一つを手作業で作る「のんぼり屋さん(旗屋さん)」が現存。
糊の原料は、「もち米、米ぬか、塩」で、洗い流した後には本物の鯉のエサとなるエコな仕組み。
この「のんぼり洗い」を今に伝えるのが1848(嘉永元)年創業という旗屋中島屋代助商店(愛知県岩倉市中本町中市場31/TEL0587-37-0064)です。
五条川 | |
名称 | 五条川/ごじょうがわ |
所在地 | 愛知県岩倉市 |
関連HP | 岩倉市公式ホームページ |
電車・バスで | 名鉄岩倉駅から徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用(花見期間は臨時駐車場を開設) |
問い合わせ | 岩倉市建設部商工農政課商工観光グループ TEL:0587-66-1111 |
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