サイトアイコン ニッポン旅マガジン

藤前干潟

藤前干潟

伊勢湾最奥部、庄内川、新川、日光川の河口部分に位置する238ha(東京ドーム50個分)という広大な干潟(ひがた)が藤前干潟。シギ・チドリ類、カモ類など鳥類172種、貝、カニ、ゴカイなどの底生生物174種が観察されています。ラムサール条約登録湿地で、鳥獣保護区、そして河口部は国の特別保護地区として保全されています。

名古屋市港区の稲永公園と稲永ビジターセンターでの観察が便利

稲永ビジターセンターの建つ稲永公園

名古屋港の周辺は日本を代表する臨海工業地帯で、工場が建ち並んでいるので、まさに藤前干潟が残されたことは奇跡ともいえます。
干潟の一部にごみ処分場が計画されたこともありましたが、市民・研究者と行政の最終判断で断念され、名古屋市はこれを契機にごみ減量化に舵を切りました。

それでもゴミの不法投棄、漂着ゴミもゴミ問題。
さらに窒素やリンが排水に混じって海に流れ込みプランクトンが大量発生することで発生する「貧酸素水塊」などの危険にさらされています。
河川上流部の緑を守ることも必要で、保全に向けてのさまざまな取り組みが行なわれています。

ビジターセンターとしては、最西端の日光川と新川の間に「ラムサール条約湿地藤前干潟藤前活動センター」(名古屋市港区藤前2丁目)、庄内川の河口部分のあおなみ線(名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線)野跡駅近くの稲永公園(いなえこうえん)に「ラムサール条約湿地藤前干潟稲永ビジターセンター」(名古屋市港区野跡4丁目)が建っています。

手軽に干潟の観察ができるのは、あおなみ線野跡駅徒歩10分の稲永公園と稲永ビジターセンター。
公園は、藤前干潟のうち、鳥獣保護区になっている庄内川河口干潟を眼前にする立地となっています。

今では工業地帯の名古屋港ですが、千烏ケ浜(現在の9号地)には昭和3年に海水浴場が開設されています(昭和11年に9号地埋め立て完成)。

藤前干潟
名称 藤前干潟/ふじまえひがた
所在地 愛知県名古屋市港区野跡4-11-2
関連HP 環境省中部地方環境事務所公式ホームページ
電車・バスで 名古屋臨海高速あおなみ線野跡駅から徒歩10分
ドライブで 伊勢湾岸自動車道名港中央ICから約3km
駐車場 稲永公園中央駐車場(93台/無料)・稲永公園野球場西駐車場(22台/無料)・稲永公園南駐車場(219台/無料・臨時駐車場=通常は施錠)
問い合わせ 稲永ビジターセンター TEL:052-389-5821/FAX:052-389-5822
藤前活動センター TEL:052-309-7260/FAX:052-309-7261
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了