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道の駅したら・田口線電車展示場

道の駅したら・田口線電車展示場

愛知県北設楽郡設楽町清崎、国道257号沿いにある道の駅が、道の駅したら。令和3年5月13日にオープンした道の駅ですが、設楽町奥三河郷土館、設楽町観光協会があり、設楽町の観光拠点に。さらに豊橋鉄道田口線を走ったモハ14を静態保存する田口線電車展示場が併設されています。

豊橋鉄道田口線で活躍したモハ14を静態保存

豊橋鉄道田口線の前身となる田口鉄道(豊川鉄道を中心に、宮内省も出資した私鉄)は、段戸山系の御料林(宮内省管理)の木材を運搬する目的で、昭和4年、豊川鉄道の延長線・鳳来寺鉄道から分岐するかたちで鳳来寺口駅〜三河海老駅が開通、そして昭和5年4月13日、三河田口駅までの22.6kmが全線開通しています。

静態保存されるモハ14は、大正14年、豊川鉄道、鳳来寺鉄道電化の際に用意された木造両運転台型制御電動車のモハ1形が原型で、昭和13年に豊川鉄道保有車両がモハ11〜モハ15に改番。
昭和18年、豊川鉄道と鳳来寺鉄道が戦時買収で鉄道省管理の飯田線となった際にも田口鉄道は私鉄として存続し、昭和24年、モハ14が田口鉄道に譲渡(昭和31年に豊橋鉄道田口線に)。
田口線の廃線とともに田峰駅構内に9年間放置された後、奥三河郷土館で静態保存。
奥三河郷土館が「道の駅したら」に移設されたことで、モハ14も道の駅に移されています。

豊橋鉄道田口線時代にはクリームとグリーンのツートンカラーでしたが、田口鉄道時代のエンジ色のカラーリングに。
「愛知県の木製鉄道車両関連遺産」として、経済産業省の近代化産業遺産(「森林資源と伝統技術を基盤として多分野に発展した東海地方の木材加工業の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定されています。

車内は、床はレトロな木板、椅子は片側にクロスシート、反対側は展示用のケースが置かれ、行き先表示板(「鳳来寺-本長篠」、「清崎-本長篠」)、田峰駅にあった手書きの乗車券販売用の硬券棚、運賃表、乗務員が持ち歩いていた携帯電話、タブレット交換(同じ線路に2つ以上の列車が侵入し衝突する事故を防ぐため、金属製の円盤=タブレットを持った列車だけが線路を走る仕組み)で使われたタブレットなどを展示しています。

道の駅したら・田口線電車展示場
名称 道の駅したら・田口線電車展示場/みちのえき・たぐちせんでんしゃてんじじょう
所在地 愛知県北設楽郡設楽町清崎中田17-7
関連HP 道の駅したら公式ホームページ
ドライブで 新東名高速道路新城ICから約19km、東名高速道路豊川ICから約35km
駐車場 35台/無料、第2駐車場(280台/無料)
問い合わせ 道の駅したら TEL:0536-63-0120
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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