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水郷の塔

水郷の塔

愛知県弥富市中山町、輪中(わじゅう)で知られる木曽川の河口部、弥富町の木曽岬町との境近くにあるのが、水郷の塔。木曽川と筏川に挟まれた場所に平成6年に築かれた弥富市のシンボルタワーで、展望塔というだけでなく、昭和34年9月26日の伊勢湾台風の状況を記録した歴史施設にもなっています。

木曽川大橋越しに鈴鹿山脈を眺望

国道1号の木曽川大橋と鈴鹿山脈北部、藤原岳、銚子岳、竜ヶ岳

眼下に木曽川グラウンド、木曽川、弥富港を眺め、国道1号の尾張大橋を眼前にします。
また鈴鹿山脈が連なり、冬場なら雪を冠してアルプスのよう。
金魚の産地でもある弥富市は、海抜0m地帯が広がっているため、高さは14mの塔ですが、眺望はワイドに広がります。

ちなみにタワーのかたちは噴きあげる水をイメージしているとのこと。
波の形を模したモニュメントは、伊勢湾台風での怒濤(どとう=激しく荒れ狂う大波)を表しているとのこと。
弥富市西末広町には頂に青銅製観音像が安置される「伊勢湾台風殉難之塔」が立ち、碑文に「とき昭和三十四年九月二十六日のよる史上最大といわれた伊勢湾台風が異例の高潮を伴って当地方に来襲し荒れすさぶ怒濤は瞬時に堤防を決潰させ多くの家屋家財を押し流しあまつさえ弥富町住民三百二十二名の尊い人命を奪い去つた」と記されていますが、堤防を決壊させ、0m地帯の弥富では322名もの命が失われたのです。

水郷の塔近くの輪中公園には、経済産業省の近代化産業遺産にも認定の立田輪中人造堰樋門(たつたわじゅうじんぞうせきひもん)もあるので、あわせて見学を。

ちなみにJR弥富駅は、海抜-0.93m、地上駅としては日本一低い場所にある駅です。

水郷の塔
名称 水郷の塔/すいごうのとう
所在地 愛知県弥富市中山町松山
電車・バスで JR・名鉄・近鉄弥富駅から徒歩20分
ドライブで 東名阪自動車道弥富ICから約4km
駐車場 50台/無料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

立田輪中人造堰樋門

愛知県弥富市中山町、木曽川に架かる国道1号・尾張大橋の上流側、東岸の輪中公園にあるのが、立田輪中人造堰樋門(たつたわじゅうじんぞうせきひもん)。木曽川改修工事の行なわれた明治35年に立田輪中普通水利組合が設置したもので、経済産業省の近代化産

弥富駅

金魚の養殖でも知られる愛知県弥富市にあるJR東海関西本線・名鉄尾西線の駅が弥富駅(やとみえき)。明治28年5月24日、関西鉄道の名古屋 – 前ヶ須(まえがす)間開通に伴い、前ヶ須駅として開業した歴史ある駅。「0m地帯」といわれる地にあり、駅

 

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