和銅元年(708年)に発見され、中尊寺金色堂や奈良の大仏にも尾去沢鉱山の産金が使われたと伝わる尾去沢鉱山(おさりざわこうざん)。昭和53年に閉山するまで、実に1200年以上に渡って掘削が行なわれた鉱山は、史跡尾去沢鉱山として保存され、中心施設となる「石切沢通洞坑コース」では、観光用に整備の1.7kmの坑道が一般公開。
尾去沢鉱山の主要坑口の一部だけを一般公開
坑道は総延長800kmにおよび、岩崎家(三菱財閥)に経営権が移った明治22年から閉山するまで、金4.4t、銀155t、銅30tが生産されたと推定。
明治以降の近代鉱山施設の遺構は土木学会選奨土木遺産や、経済産業省の近代化産業遺産に認定。
さらには日本の地質百選にも選定されています。
中心施設となる「石切沢通洞坑コース」(全部歩けば1.7km、所要45分)では、固い岩盤で、保存状態も良いことから、約900万年前の地殻の断層など、ふだん見ることのできない地底の世界を見学可能。
シュリンケージ採掘法と呼ばれる方法で採掘した跡で、国内で現在見ることのできる採掘跡としては最大規模のものです。
また、江戸時代の尾去西道金山の作業風景を人形などを使って再現するほか、併設された鹿角市鉱山歴史館(無料)では、尾去沢鉱山で採掘された大型の鉱石標本40点をはじめ、江戸時代の史料、坑道の模型などを展示。
「純金砂金採り」「天然石掘り」といった、さまざまな「体験コース」も用意。
貴金属やオリジナル商品を販売するショップや、黄金ラーメン、八幡平ポーク鉄板焼きなどが味わえる食事処なども併設。
ちなみに尾去沢鉱山(マインランド尾去沢)は、三菱マテリアルの100%子会社の株式会社ゴールデン佐渡の経営。
つまりは「史跡 佐渡金山」と同じ経営で、伊豆の土肥金山も関連施設。
史跡尾去沢鉱山 | |
名称 | 史跡尾去沢鉱山/しせきおさりざわこうざん |
所在地 | 秋田県鹿角市尾去沢獅子沢13-5 |
関連HP | 史跡尾去沢鉱山公式ホームページ |
電車・バスで | JR鹿角花輪駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 東北自動車道鹿角八幡平ICから約7.4km |
駐車場 | 1000台/無料 |
問い合わせ | 史跡尾去沢鉱山 TEL:0186-22-0123/FAX:0186-23-3217 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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