秋田県能代市檜山にある江戸時代から続くといわれる檜山納豆(ひやまなっとう)の製造元が元祖檜山納豆。『秋田音頭』に「秋田名物 八森はたはた 男鹿で男鹿ブリコ 能代春慶 檜山納豆 大館曲げワッパ」と歌われる、秋田安東氏の本拠地、城下町・檜山に伝わる伝統の納豆で、まさしく「秋田名物」の代表格。
昔ながらの藁(わら)に包まれた納豆を味わう
中世に落人が檜山城下の加藤新太郎に伝え、九嶋長七、九嶋又四郎の両家もこの製法を習い、3軒で伝承された納豆の製法。
『秋田音頭』は、寛文3年(1663年)、秋田藩主・佐竹義隆が上覧した際に作詞されたと伝えられるので、江戸時代初期にはすでに名物として広まっていたことがわかります。
現在、檜山納豆の味を伝えるのは、九嶋又四郎の製法を引き継いだ元祖檜山納豆のみ(当主は15代目・西村庄右衛門)となっています。
原料となる大豆は、地元産の「あきた白神大豆」を100%使用。
寒暖差の大きい能代市産の大豆は、ほかのエリアの国産大豆に比べ糖質を多く含んでいるのだとか。
蒸し上がった大豆に納豆菌を混ぜて「藁苞」(わらづと=わらで束ねて包みにしたもの)にすばやく詰め込み、24時間ほど発酵室で発酵させ、冷蔵庫で24時間熟成させて完成です。
「藁苞」に使われる藁(わら)は、特産の「あきたこまち」を杭かけして自然乾燥させたものを使用。
納豆菌が大豆に浸透し、ちりめんじわができるのが特徴で、納豆本来の風味、噛み応えは、市販の納豆とはまるで違ったものに。
丸と四角のパック入りも用意されていますが、土産に購入するなら、ぜひ、昔ながらの桧山納豆わらづと(1本80g入り)を、ぜひ。
各種納豆がセットになった「桧山納豆詰合せ」も用意され、地方発送も可能。
秋田県内の各スーパー、秋田空港、秋田自動車道錦秋湖サービスエリアなどでも販売されています。
現在の工場生産の納豆が誕生する前は、天然の納豆菌による藁苞納豆で納豆が製造されていました。
秋田県横手市には、永保3年(1083年)に始まった後三年の役の際、源義家の軍勢が兵糧として運んでいた煮豆が、馬の体温で醗酵し納豆になったという伝説があり、これが日本における納豆の始まりということで、横手市の金沢公園には、「納豆発祥の地」の碑が設置されています(納豆の始まりに関しては諸説あり定かでありません)。
元祖檜山納豆 | |
名称 | 元祖檜山納豆/がんそひやまなっとう |
所在地 | 秋田県能代市檜山檜山町19-1 |
関連HP | 檜山納豆公式ホームページ |
ドライブで | 秋田自動車道能代東ICから約5km |
問い合わせ | 檜山納豆 TEL:0185-58-5046 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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