2024年9月8日(日)、山口県長門市の赤崎神社楽桟敷(国の重要文化財)周辺で『赤崎祭り』を斎行。赤崎神社の祭礼で、慶長元年(1596年)、この付近一帯に牛馬の疫病が流行した際、村人が赤崎神社に平癒祈願をしたところ、その願いが叶ったので、立願成就の神恵に感謝し「楽踊」などの芸能を奉納したのが始まり。
伝統の赤崎神社大祭奉納神事
祭礼で奉納されるのは山口県の無形民俗文化財に指定される「赤崎神社楽踊」と、武家の吉川氏(きっかわし)に伝わる戦国時代の故事にちなんだ武略の踊り「湯本南条踊り」。
「赤崎神社楽踊」は、田植え神事で踊られた田楽踊の流れを汲むもの。
当初は氏子各地区から5つの楽踊が奉納されていましたが、現存しているのは「虎の子渡し」と「月の前の伶楽」の2つ。
「湯本南条踊」が例祭に奉納されるようになったのは、「楽踊」の奉納より80年ほど遅い延宝2年(1674年)のこと。
例祭に地芝居を奉納をしていましたが、負担が大きいので「湯本南条踊」の奉納に変えたのだとか。
例年、江良保存会による楽踊り「月の前の伶楽」と湯本保存会による「湯本南条踊」、また上川西御所原上・下組による楽踊り「虎の子渡し」、そして正明市の保存会が「正明市式三番叟」(しょうみょういちしきさんばそう)が披露されています。
境内には露店も出店し、秋祭りらしい雰囲気に。
2024年『赤崎祭り』スケジュール
11:30〜深川小学校6年生「よさこい」披露
12:30〜本殿祭
13:30〜「正明市式三番叟」奉納
14:00〜楽踊「虎の子渡し」奉納
14:30〜「湯本南条踊」奉納
15:10〜楽踊「月の前の伶楽」奉納
赤崎神社楽桟敷
赤崎神社は飯山八幡宮の境外末社で、創建は鎌倉時代。
楽桟敷(がくさじき)は、すり鉢状の自然地形を利用してつくられた野外の桟敷席(観覧席)で、石垣が階段状に築かれています(石段は一番高いところで12段)。
楽踊(がくおどり)などの民俗芸能を観賞する席で、音響効果も素晴らしく、まさに江戸時代の野外スタジアムという感じ。
国の重要民俗文化財に指定されています。
赤崎神社『赤崎祭り』|長門市|2024 | |
開催日時 | 2024年9月8日(日) |
所在地 | 山口県長門市東深川江良 |
場所 | 赤崎神社・赤崎神社楽桟敷 |
関連HP | 長門市観光コンベンション協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR長門市駅から徒歩20分 |
ドライブで | 中国自動車道美祢ICから約29km |
駐車場 | 臨時駐車場(深川小学校サブグラウンド)を利用 |
問い合わせ | 長門市観光コンベンション協会 TEL:0837-26-0708 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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