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名産鯨餅本舗 村上屋

名産鯨餅本舗 村上屋

青森県鰺ヶ沢町青森県西津軽郡鰺ヶ沢町本町にある北前船が伝えた銘菓「鯨餅」の製造販売元が名産鯨餅本舗村上屋(めいさんくじらもちほんぽむらかみや)。鰺ヶ沢は江戸時代から明治にかけて、北前船の寄港地として栄えた港町で、北前船が伝えた京菓子のひとつが、村上屋の「鯨餅」。村上屋は今も「鯨餅」だけをつくっています。

北前船が運んだ京菓子が鰺ヶ沢に根付いた!

弘前藩の藩米を大坂に積み出す湊として、江戸時代半ばの宝暦年間(1751年〜1764年)には12軒の廻船問屋が軒を連ねたという鰺ヶ沢。
その繁栄の中心が名産鯨餅本舗村上屋の建つ本町界隈です。

「鯨餅」の原料は、うるち米、もち米の粉、小豆、砂糖といういたってシンプルなものですが、江戸時代には京の都を代表する菓子のひとつでした。
鰺ヶ沢に伝えられたのは明治時代で、昔は数軒の鯨餅店がありましたが、今では「名産鯨餅本舗 村上屋」(明治の創業以来、鯨餅だけを作り続けている専門店)ただ1軒が貴重な文化を伝えています。

「鯨餅」のレトロな包装紙は、山形県酒田市の印刷業者に発注し、それを結ぶ竹の皮は福井県から取り寄せるというのも、まさに北前船の日本海交流文化の名残です。
包装紙の絵柄も、北前船の船頭たちが見たと同じ、鰺ヶ沢港から眺めた岩木山。

「鯨餅」は、海の駅わんど、近隣の特産品取扱店でも購入できます。

ちなみに、鯨餅は、青森県下では浅虫温泉(永井久慈良餅店など)、山形県の最上地域・村山地域など、北前船で伝搬されて東北に伝えられています。
その名は、日持ちすることから、久しく持つの「久持餅」(くじらもち)に由来するとも、見た目が塩鯨(皮付きのクジラの脂身を塩漬けにしたもの)に似ているから、昔は黒砂糖を用いたので、その黒ずんだ色と形から、昔は現在のものよりサイズが大きかったからなど諸説あり、定かでありません。

名産鯨餅本舗 村上屋
名称 名産鯨餅本舗 村上屋/めいさんくじらもちほんぽ むらかみや
所在地 青森県西津軽郡鰺ヶ沢町本庁72
関連HP 青森県鰺ヶ沢町観光ポータルサイト
電車・バスで JR鯵ヶ沢駅からタクシーで5分
ドライブで 津軽自動車道鰺ヶ沢ICから約3.5km
問い合わせ 名産鯨餅本舗 村上屋 TEL:0173-72-3021
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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