2024年11月5日(火)=一の酉、11月17日(日)=二の酉、11月29日(金)=三の酉、東京都台東区千束3丁目の鷲神社(おおとりじんじゃ)で『浅草酉の市』が行なわれます。今年一年の無事に感謝し、来る年の幸を願う行事で、酉の市特別祈願も。縁起物の熊手を売る露店も多数出店し、賑わいをみせます。
神社で「熊手御守」を授与、露店で「商売繁盛の飾り熊手」販売
鷲神社では、この日に限って、熊手御守(かっこめ)を授与。
露店で売られる熊手とは異なります。
午前0:00の一番太鼓の合図とともに、『御例祭』(酉の市)が始まります。
境内には拝殿そばの「八百敏」(鷲神社以外に露店を出さず、全工程を手作りする逸品で、毎年異なるデザインで販売)など80軒近くの露店が並び、壮観。
神札授与所も社殿近くに設置されます。
トイレは1ヶ所しかないので事前に済ませておくのが賢明です。
武蔵国南足立郡花又村(現・東京都足立区花畑)にある大鷲神社が酉の市発祥の地とされていますが、江戸時代後期に、浅草・吉原という地の利を活かして多くの人を集めたのが、鷲神社。
神仏習合の江戸時代には、酉の寺・長國寺(ちょうこくじ)を別当に、現在長國寺に祀られる鷲の背に乗る妙見菩薩が本地仏(神である鷲大明神の本来の姿)とされていました。
花畑の大鷲神社・正覚院(足立区)を「上酉、本酉」、千住・勝専寺(しょうせんじ)を「中酉」、浅草の鷲神社・長國寺を「下酉、新酉」と称し、江戸時代から続いていた酉の市はこの3ヶ所でしたが、明治時代になり千住・勝専寺の酉の市が閉鎖され、花畑の大鷲神社と浅草の鷲神社とが江戸近郊で唯一江戸時代から続く酉の市となっています。
江戸時代、花畑の大鷲神社周辺は田圃が広がり、『御例祭』で売られていたのが、古着や農具。
その中で、熊手が運をかき集めるに通じて縁起が良いと、いつのまにやら人々の間で人気が出たのだのが現在の縁起熊手の由来とか。
鷲神社は、近くに浅草寺や吉原(遊郭)があったことから、酉の市の賑わいも花畑から浅草(鷲神社)へと移り、江戸時代後期には浅草の酉の市として有名に。
こうして飾り熊手は商売繁盛のお守りとして、全国に広まったといわれています。
現在も酉の市としては、日本最大の規模を誇り、花園神社、大國魂神社の酉の市とともに関東三大酉の市に数えられることも。
鷲神社『浅草酉の市』|2024 | |
開催日時 | 2024年11月5日(火)=一の酉、11月17日(日)=二の酉、11月29日(金)=三の酉 |
所在地 | 東京都台東区千束3-18-7 |
場所 | 鷲神社 |
関連HP | 鷲神社公式ホームページ |
電車・バスで | 東京メトロ入谷駅、つくばエキスプレス浅草駅から徒歩10分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 鷲神社 TEL:03-3876-1515 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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