島根県の人は誰でも知っているのがバラパン。名前の通りバラの形をしています。いわゆる食パンのなかにクリームを挟んでバラ型に丸めたもの。発売元は「なんぼうパン」(島根県出雲市知井宮町1274-6)。70年以上も愛され続けるまさに出雲のご当地ベーカリーです。
70年以上も変わらない、味とパッケージ!
生地やクリームも発売当時のままという、まさにご当地ロングセラー商品の「バラパン」。
戦後間もない昭和24年、「なんぼうパン」のパン職人が「バラの花のような美しいパンを作りたい」という思いがきっかけとなり、試行錯誤のうえ開発したのが「バラパン」です。
ちょっぴり驚くのは、「味・形・パッケージデザインとも一切変わっていない」という点。
「あっさりとしたまろやかな甘さ」は、昭和20年代と同じなんだとか。
自家製のクリームなども、今もすべて手作りで製造しているのだとか。
巻き上げる工程も職人の技で手巻きするので、1日の生産量は2000個ほど。
つまりは、全国展開は無理な商品ということに。
バラパンの派生スタイルであるのが、「コーヒーバラパン」。
コーヒー風味のパンに、コーヒークリームを挟んだ「コーヒーバラパン」は、全国のコーヒーパンファン垂涎のパンになっています。
「バラパン」、「コーヒーバラパン」のほかに、「抹茶バラパン」、「和風バラパン」、「夕日バラパン」と現在では5種類のバリエーションのバラパンを製造、さらにはバラパンラスクも用意されています。
バラ型のパンをどうやって食べるのか? ちょっと疑問ですが、地元、島根県の人に聞くと、「外側から一枚ずつちぎっては食べ、ちぎっては食べというのが出雲流」なんだそう。
出雲縁結び空港でも入手可能
島根県内ではイオンなどのスーパーや、出雲縁結び空港の搭乗待合室内の「BLUE SKYゲート店」でも販売されているほか、令和3年にはオンラインストアも開設。
安来の人は杉本パン店(島根県安来市黒井田町429-20)の「ワレパン」(バタークリームを挟んだコッペパン)、お隣の鳥取県境港の人は伯雲軒(鳥取県境港市末広町70)の「ブドーパン」と、ご当地パンはおみやげにも絶好ですからお見逃しなく!
なんぼうパン | |
名称 | なんぼうパン/なんぼうぱん |
所在地 | 島根県出雲市知井宮町1274-6 |
関連HP | なんぼうパン公式ホームページ |
電車・バスで | JR西出雲駅から徒歩8分 |
ドライブで | 山陰自動車道斐川ICから約8km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | なんぼうパン TEL:0853-21-0062/FAX:0853-21-0036 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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