東京都内で最古の古墳は、田園調布に!
古墳の築造が始まった時、それが弥生時代の終焉、古墳時代の始まりともいえますが、3世紀に西日本で誕生した古墳文化、東国への流入は4世紀頃のこと。東京23区内に現存する最古と目される古墳は、東京都大田区の宝萊山古墳(ほうらい…
古墳の築造が始まった時、それが弥生時代の終焉、古墳時代の始まりともいえますが、3世紀に西日本で誕生した古墳文化、東国への流入は4世紀頃のこと。東京23区内に現存する最古と目される古墳は、東京都大田区の宝萊山古墳(ほうらい…
2025年3月20日、(木・祝)、奈良県天理市にある前方後円墳、西山塚古墳の墳丘の麓に、古代の思想「陰陽五行」と「五感」をテーマにした宿泊施設「cofunia」(コフニア)がオープン。西山塚古墳は、古墳時代後期の築造で、…
ヤマト王権の象徴とされる前方後円墳は3世紀に現在の奈良県桜井市で誕生し、王権の勢力拡大の軌跡ともいわれるように全国に築かれました。東国では古墳時代後期、6世紀後半以降に巨大な前方後円墳が築かれていますが、その例外的存在が…
『魏志倭人伝』に記載される邪馬台国の女王・卑弥呼(ひみこ)の墓ともいわれるのが奈良県桜井市、箸墓古墳((はしはかこふん/3世紀中頃~後半の前方後円墳)ですが、同じ纒向古墳群(纒向遺跡)の纒向石塚古墳(まきむくいしづかこふ…
全国の古墳の数は、「コンビニの3倍」といわれる16万基ほど。コンビニの数は5万6000軒ほどなので、ちょうど3倍ということに。古墳は円墳、前方後円墳、方墳など12種類に分けられますが、最も多いのは全国に14万4000基と…
円形の墳丘に比較的小さな方形の張り出し部分が付いた古墳が、帆立貝形古墳。上空から見ると(つまりは平面図を描くと)帆立貝に似ていることからその名があります。円墳に方形の造り出しが付く「円墳アレンジ型」、前方後円墳の前方部が…
円形の主丘+方形の突出部が前方後円墳ですが、方墳の上に円墳を乗せたような形状の古墳が「上円下方墳」。つまりは古墳の下部が円形、上部が方形という2段構造の古墳で、古墳時代後半に築かれています。さらに明治天皇、大正天皇、昭和…
古墳時代の終末期(7世紀半ば)に飛鳥地方で築かれたのが正八角形の八角墳(はっかくふん)。ヤマト王権の大王墓は前方後円墳に始まり、方墳を経て、八角墳が最終形態となっていることから、大王墓の最終形態ともいえますが、実は東日本…
中央の方形の墳丘(方墳)の両脇にさらに小型の方形の墳丘が付いている古墳のスタイルが、双方中方墳。よほど古墳に詳しい人でなければ聞いたこともないような名前ですが、実は国内にある双方中方墳は、三重県津市の明合古墳(あけあいこ…
大阪府南河内郡河南町(かなんちょう)にある金山古墳(かなやまこふん/墳丘長85.8m)は、大小ふたつの円丘を合わせた双円墳という不思議な古墳。全国に1例という希少な古墳で、北丘は2段に、南丘は3段に築かれ、墳丘の周囲には…
前方後円墳、円墳、四角形の方墳など、古墳には様々な形状がありますが、あまり知られておらず、見たこともない形状の古墳が、「双方中円墳」。中心部に円形の墳丘があり、その両側に方形の突出部2つが接続するスタイルで、日本最大の双…
東日本の古墳文化は、古墳文化自体の到達が遅れた陸奥(東北)では岩手県北上市の江釣子古墳群(えづりここふんぐん)など8世紀に築かれた円墳もありますが、ヤマト王権から律令国家態勢へと組み込まれた関東では、7世紀後半に築かれた…
弥生時代に続く時期区分で、「古墳が築かれた時代」が古墳時代。弥生時代の墓と古墳をどう区別するかは意見が分かれるところですが、3世紀後半から350年余りが古墳時代といえるでしょう。築造年から判明する「日本最後の古墳」は8世…
日本全国にある古墳は、なんと16万基、コンビニエンスストアの3倍近い古墳が全国に築かれていることがわかります。現存する100m以上の巨大な古墳は262基。実は戦後、住宅開発、農地開発、土取りなどで100m以上の巨大古墳も…
日本列島を糸魚川-静岡構造線で東西に分けた場合、西日本にある100m以上の巨大古墳は東日本(69基)の3倍近く。『魏志倭人伝』に記された邪馬台国(やまたいこく)、そして律令制へとつながった畿内のヤマト王権といずれも西日本…
糸魚川-静岡構造線で日本列島を東西に分けた際の、東日本にある100m以上の巨大古墳は、全69基。4世紀にはすでに現在の山梨県、宮城県、福島県など東国にも巨大な前方後円墳が築かれ、ヤマト王権の影響が東国、南東北(仙台平野)…
ヤマト王権のあった畿内(山城・大和・河内・和泉・摂津)そして隣接の近江、丹後・丹波、但馬、播磨などには、数多くの巨大古墳が築かれました。現存する100m以上の古墳は131基を数え、他のエリアを圧倒しています。3世紀のいわ…
『魏志倭人伝』(中国の歴史書『三国志』中の「魏書」第30巻烏丸鮮卑東夷伝倭人条)には弥生時代の3世紀末、北部九州に多くのクニがあったことが記されていますが、その後、権力を蓄えた豪族は、ヤマト王権の影響下に、巨大な古墳を造…