古代、和歌山はヤマト王権の外港で「渡来文化の窓口」だった!?
和歌山県和歌山市にある総数900基超もの古墳群が、国の特別史跡に指定される岩橋千塚古墳群(いわせせんづかこふんぐん)。4世紀末〜7世紀にかけて造られた全国有数の群集墳で、「和歌山は渡来文化の窓口」、そして大和盆地での王権…
和歌山県和歌山市にある総数900基超もの古墳群が、国の特別史跡に指定される岩橋千塚古墳群(いわせせんづかこふんぐん)。4世紀末〜7世紀にかけて造られた全国有数の群集墳で、「和歌山は渡来文化の窓口」、そして大和盆地での王権…
北東北でも現在の岩手県では、7世紀に「終末期古墳」と呼ばれる石室をもたない小さな古墳が築かれるようになります。本州北端の青森県ではさらに遅れた8世紀後半頃から古墳が築かれるようになり、本州最北の鹿島沢古墳群(八戸市)が誕…
日本最北端の前方後円墳は、岩手県奥州市にある角塚古墳で、古墳時代、ヤマト王権の勢力北限と推測できますが、津軽海峡を渡った北海道の道央、江別市にある江別古墳群が、「日本最北の古墳」。ただし、平安時代初期を中心とした群集墳で…
日本最南端の古墳といわれるのが、弥次ケ湯古墳(やじがゆこふん)。鹿児島県指宿市十二町にある5世紀後半〜6世紀前半に築造されたと推測される円墳。直径17.5mとさほど大きな古墳ではありませんが、近年、開聞岳の噴火の噴出物か…
奈良県奈良市の「平城宮跡」(国営平城宮跡歴史公園)の東側の市街地で、「幻の巨大古墳」ともいえる墳丘長200mにも及ぶ巨大な前方後円墳の痕跡が見つかっています。奈良市市教育委員会は2025年3月1日(土)、「佐紀池ノ尻古墳…
東京国立博物館(東京都台東区上野公園)の開館140周年記念で誕生した公式キャラクターが「トーハクくん」。そのモデル(モチーフ)となっているのは、埼玉県熊谷市の野原古墳群から出土した『踊る埴輪』(『踊る人々』)。東京国立博…
東国に古墳文化が現れるのは畿内から少し遅れてというのが常識ですが、そんな定説を覆すのが静岡県沼津市にある高尾山古墳(たかおさんこふん)。沼津市教育委員会によれば、建造されたのは女王・卑弥呼(ひみこ)が邪馬台国(やまたいこ…
京都府城陽市にある前方後方墳が、芝ヶ原古墳(しばがはらこふん)。久津川古墳群(くつかわこふんぐん)の支群、芝ヶ原古墳群の1基で、建造されたのは女王・卑弥呼(ひみこ)が治めた邪馬台国があった3世紀前半〜中期。弥生時代から古…
古墳の築造が始まった時、それが弥生時代の終焉、古墳時代の始まりともいえますが、3世紀に西日本で誕生した古墳文化、東国への流入は4世紀頃のこと。東京23区内に現存する最古と目される古墳は、東京都大田区の宝萊山古墳(ほうらい…
2025年3月20日、(木・祝)、奈良県天理市にある前方後円墳、西山塚古墳の墳丘の麓に、古代の思想「陰陽五行」と「五感」をテーマにした宿泊施設「cofunia」(コフニア)がオープン。西山塚古墳は、古墳時代後期の築造で、…
ヤマト王権の象徴とされる前方後円墳は3世紀に現在の奈良県桜井市で誕生し、王権の勢力拡大の軌跡ともいわれるように全国に築かれました。東国では古墳時代後期、6世紀後半以降に巨大な前方後円墳が築かれていますが、その例外的存在が…
『魏志倭人伝』に記載される邪馬台国の女王・卑弥呼(ひみこ)の墓ともいわれるのが奈良県桜井市、箸墓古墳((はしはかこふん/3世紀中頃~後半の前方後円墳)ですが、同じ纒向古墳群(纒向遺跡)の纒向石塚古墳(まきむくいしづかこふ…
全国の古墳の数は、「コンビニの3倍」といわれる16万基ほど。コンビニの数は5万6000軒ほどなので、ちょうど3倍ということに。古墳は円墳、前方後円墳、方墳など12種類に分けられますが、最も多いのは全国に14万4000基と…
円形の墳丘に比較的小さな方形の張り出し部分が付いた古墳が、帆立貝形古墳。上空から見ると(つまりは平面図を描くと)帆立貝に似ていることからその名があります。円墳に方形の造り出しが付く「円墳アレンジ型」、前方後円墳の前方部が…
円形の主丘+方形の突出部が前方後円墳ですが、方墳の上に円墳を乗せたような形状の古墳が「上円下方墳」。つまりは古墳の下部が円形、上部が方形という2段構造の古墳で、古墳時代後半に築かれています。さらに明治天皇、大正天皇、昭和…
古墳時代の終末期(7世紀半ば)に飛鳥地方で築かれたのが正八角形の八角墳(はっかくふん)。ヤマト王権の大王墓は前方後円墳に始まり、方墳を経て、八角墳が最終形態となっていることから、大王墓の最終形態ともいえますが、実は東日本…
中央の方形の墳丘(方墳)の両脇にさらに小型の方形の墳丘が付いている古墳のスタイルが、双方中方墳。よほど古墳に詳しい人でなければ聞いたこともないような名前ですが、実は国内にある双方中方墳は、三重県津市の明合古墳(あけあいこ…
大阪府南河内郡河南町(かなんちょう)にある金山古墳(かなやまこふん/墳丘長85.8m)は、大小ふたつの円丘を合わせた双円墳という不思議な古墳。全国に1例という希少な古墳で、北丘は2段に、南丘は3段に築かれ、墳丘の周囲には…