千葉県流山市の利根運河沿いにある利根運河に関する情報発信を積極的に行なっている資料館が、利根運河交流館。江戸川と利根川を結ぶ運河として明治23年に開削され、東京の物流に革命を起こした利根運河。利根運河沿いの流山街道近くに建つのが交流館は、流山市が運営。
利根運河の歴史を学ぶなら、交流館へ
利根運河交流館の館内には利根運河の歴史や周囲の自然環境、さらに運河建設に大きな役割を果たしたオランダ人技師ローウェン・ホルスト・ムルデル(Anthonie Thomas Lubertus Rouwenhorst Mulder)に関する資料を展示。
江戸時代の舟運は、利根川東遷事業により、銚子から利根川を溯り、関宿を経由して江戸川を下るルートが一般化し、江戸の暮らしを支える大動脈になったのです。
しかし、大型船からの荷の積み替えなど時間を要することもあって鮮魚などは木下、三ツ堀、船戸に陸揚げし、陸路で野田、流山に運ばれ再び船で江戸川を下って江戸に送られていました。
日本初の西洋式運河である利根運河の開削で、関宿を回るより40km~50kmもの短縮になり、舟運の効率化が図られ、物流の革命が起こったのです。
明治12年3月29日に来日したオランダ人技師ローウェン・ホルスト・ムルデルは、新潟築港、東京築港の立案や三角港(熊本県宇城市)の設計などにも携わっていますが、明治18年2月、利根運河の計画を提出しています。
ムルデルは、明治23年5月、利根運河が通水するも6月の開通式を待たず、任期満了のために帰国しています。
利根運河は土木学会選奨土木遺産、経済産業省の近代化産業遺産に認定。
利根運河交流館の目の前にある利根運河水辺公園には、ムルデルの顕彰碑も立っています。
利根運河交流館 | |
名称 | 利根運河交流館/とねうんがこうりゅうかん |
所在地 | 千葉県流山市西深井836 |
関連HP | 利根運河交流館公式ホームページ |
電車・バスで | 東武野田線運河駅から徒歩8分 |
ドライブで | 常磐自動車道流山ICから約5.2km |
駐車場 | なし/最寄りのコインパーキングを利用 |
問い合わせ | 利根運河交流館 TEL:04-7153-8555/FAX:04-7153-8555 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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