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伊能忠敬記念館

伊能忠敬記念館

50歳で佐原の商家を隠居して江戸に出て、55歳の蝦夷地測量を手始めに日本最初の実測日本地図を作成した伊能忠敬の記念館。婿入した伊能家の旧宅と川を隔てた反対側に建つ伊能忠敬記念館では、忠敬の人生を年代順に紹介し、その業績である伊能図を作成に至る過程を詳細に解説しています。

伊能忠敬が測量に使った機器や完成した貴重な地図を展示

佐原の名主を務める伊能忠敬は、48歳の伊勢参りでは緯度・方位観測を行なうなど、天文学や暦学への興味を抱き始め、隠居後に江戸に出て天文方・高橋至時の弟子になって猛勉強。
弟子入りした時の伊能忠敬は50歳、師匠の高橋至時は31歳という若さでした。

55歳で蝦夷地(北海道)南岸の測量を実施し、以後計10回に及ぶ日本全国の測量を71歳まで行なっています。
73歳で没していますが、没後3年してから『大日本沿海輿地全図』(大図214枚縮尺3万6000分の1、中図8枚縮尺21万6000分の1、小図3枚縮尺43万2000分の1)が完成しています。

国宝となる『大日本沿海輿地全図』や測量器具は2ヶ月ごとに展示替えを行なっています。

伊能忠敬記念館収蔵の伊能忠敬関係資料は、日本遺産「北総四都市江戸紀行 ~江戸を感じる北総の町並み~」の構成資産にもなっています(北総四都市=佐倉、成田、佐原、銚子)。

伊能忠敬記念館が所蔵する貴重な品々

半円方位盤(はんえんほういばん)
遠くの山や島への方位を測るための方位磁石盤。

半円方位盤

量程車(りょうていしゃ)
この道具を地上に置いて曳いて歩くことにより、量程車の下部についている車が回り、距離を表示する数字のついている歯車が回るという仕組みで、正確な距離が表示される機器です。

量程車

象限儀(しょうげんぎ)・小
坂道の傾きを測る器具。

象限儀・小

わんか羅鍼(杖先方位盤)
杖先につけた方位磁石盤。
伊能忠敬が測量にあたり、最も使用した器具です。

わんか羅鍼(杖先方位盤)

寛政十二年測量小図
寛政12年(1800年)作成。
伊能忠敬が最初に測量してつくった実測図。

寛政十二年測量小図

大図 渥美半島付近
文化元年(1804年)作
縮尺3万6000分の1
東日本の地図をまとめて幕府に献上したときにつくった控図。

大図 渥美半島付近

中図 富士山付近
文化元年(1804年)作
縮尺21万6000分の1
東日本半部沿海図の一部。

中図 富士山付近
伊能忠敬記念館
名称 伊能忠敬記念館/いのうただたかきねんかん
所在地 千葉県香取市佐原イ1722-1
関連HP 香取市観光サイト
電車・バスで JR佐原駅から徒歩10分
ドライブで 東関東自動車道佐原香取ICから約4.4km
駐車場 町並み観光駐車場(70台/有料)
問い合わせ 伊能忠敬記念館 TEL:0478-54-1118/FAX:0478-54-3649
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

取材・画像協力/伊能忠敬記念館、千葉県

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