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柳原水閘

柳原水閘

千葉県松戸市、江戸川の矢切の渡しの下流側にある坂川入口の樋門が、柳原水閘(やなぎはらすいこう)。坂川の治水を目的に、明治37年、坂川普通水利組合によって設けられたレンガ造り四連アーチの閘門で、経済産業省の近代化産業遺産、土木学会推奨土木遺産に認定。

近代化産業遺産に認定されるレンガ造りの樋門

かつては洪水被害を引き起こした坂川

大雨が降ると江戸川の水が逆流し(古記録では「逆川」と記されています)、坂川流域の水田に大きな被害をもたらしていたため、坂川入口に閘門を設け、洪水防止を図ったのです。
柳原水閘を築くために、4町村(明村、馬橋村、小金町、流山村)で坂川普通水利組合を結成していますが、レンガ造りの樋門ができるまでは「3年に一度、米が収穫できれば」というほど、洪水被害を受けていました(それまでは旧式樋門があったのみ)。
下流(吐口)側には、引揚扉式のゲートが設けられ、逆流を防ぐ仕組みに。

手賀沼の干拓に取り組み、京浜運河工事の設計を手がけた技師・井上二郎の設計で、アーチ部分が煉瓦および石造り、橋脚は石造。
レンガは、小堀河岸(現・取手市、小堀の渡し)付近の利根川左岸に建つ利根煉瓦工場(寺田煉瓦工場)で、経営者の寺田勘兵衛の甥にあたるのが、柳原水閘の設計者・井上二郎という関係。
井上は、明治33年7月10日、東京帝国大学土木科を卒業、大学院工学科へ進学し、河川工学を専攻し、明治35年に栃木県技師に任官していますが(明治40年退官)、栃木県技師時代に設計したのが現存する柳原水閘と、山合新堀水閘(現・栃木市藤岡町)の2ヶ所です。

柳原水閘は、頑丈な構造で、水閘の上を車が走行できる仕組み。
現在はその役目を柳原水門・柳原排水機場に譲り、柳原親水広場の一部として保存され、トイレ、親水池、ベンチ、駐車場が整備されています。

近くには栗山配水塔(国の登録有形文化財、土木学会推奨土木遺産)があります。

喜多方市の赤煉瓦製造関連遺産と建造物、碓氷峠鉄道施設群、深谷市の赤煉瓦製造関連遺産、東京駅、舞鶴市の赤煉瓦製造関連遺産などとともに、「建造物の近代化に貢献した赤煉瓦生産などの歩みを物語る近代化産業遺産群」として近代化産業遺産に認定。

柳原水閘
名称 柳原水閘/やなぎはらすいこう
所在地 千葉県松戸市下矢切1397
電車・バスで 北総鉄道矢切駅から徒歩15分
ドライブで 東京外環自動車道松戸ICから約2.5km
駐車場 15台/無料
問い合わせ 松戸市建設部河川清流課 TEL:047-366-7359/FAX:047-369-3991
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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