茶の産地というと、静岡県や宇治茶に代表される京都府を思い浮かべる人も多いかと思いますが、令和7年の府県別の荒茶生産量1位は鹿児島県の3万t。鹿児島県は全国シェアの44%を占める茶産地です。なかでも南九州市は生産量の半分近く、つまりは国内生産の2割弱は南九州市産「知覧茶」(ちらんちゃ)ということに。
東シナ海や開聞岳を眺望する絶景の茶畑も



南九州市の頴娃町(えいちょう)・知覧町・川辺町で生産されるのが「知覧茶」。
平成19年12月1日、頴娃町、川辺町、知覧町が合併し、「南九州市誕生」と同時に国内最大級のお茶の産地となったのです(「みなみきゅうしゅう」の9文字は、日本の自治体名としては最長)。
鹿児島市の南側、薩摩半島南部の火山灰土の丘陵地帯に広大な茶畑が広がっています。
風光明媚な場所が多く、東シナ海や開聞岳(薩摩富士)を眺望する絶景の茶畑も。
そんな南九州ならではの雄大な自然のなかで生産される茶は、「お茶を淹れたときの深い緑色が特徴」(南九州市茶業課)。
地元の業者が多いことから、今も職人技が生きていますが、最新の農業技術も導入され、高品質化の実現とともに需要が増大しているのです。
多くの茶工場が、茶の安全性や品質管理を行なうG-GAP認証、有機JAS認証など第三者機関による認証を取得しているのも特徴。
知覧茶の歴史は江戸時代に始まり、大正時代に機械化されて産業として発展。
戦後は紅茶の栽培で維持されていましたが、貿易自由化で紅茶を撤退し、銘茶生産をスタート、一気に生産量日本一まで上り詰めたということに。
ちなみに広大な茶畑は、3407ha(東京ドーム724個分)。
茶ばっけん丘(高塚丘)は、絶景スポットとして有名です。
また、大野岳にある「しろろ展望台」、「きらり展望台」からは俯瞰的に茶畑を一望にできます。
知覧町の平和公園観光案内所近くには巨大な急須「ジャンボ急須」が湯呑に茶を注ぐというオブジェもあって、被写体として人気です。

| 日本一の茶の産地は、鹿児島県南九州市の「知覧茶」! | |
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