日本の酷道の真髄!「日本三大酷道」とは!?

日本三大酷道

通行するのが困難な一般国道が、通称「酷道」。「酷道」のなかには、階段国道、登山道のような点線国道(地形図で点線で表示)などもありますが、ベテランドライバーが「絶対に走りたくない」と語る国道418号、国道425号、国道439号が日本三大酷道と称されています。

国道418号|福井県〜岐阜県〜長野県(中部地方たすき掛け)

区間:福井県大野市・上神明交差点(起点)〜長野県飯田市(終点)
概要:福井県から長野県南部(伊那)へたすき掛けに日本列島中部を横切るルートで大部分が山岳地帯
距離:267.2 km(総延長)
内容:福井県(大野市)と岐阜県(本巣市)の県境・温見峠(ぬくみとうげ=中央分水嶺)越え部分が1車線の狭隘路で、ガードレールのない場所もあり、ドライバー泣かせに(道路脇に「落ちたら死ぬ!!」と書かれた看板も設置)
さらに岐阜県八百津町(やおつちょう)〜恵那市・笠置ダムの区間は木曽川右岸を走る未舗装の狭隘路で、法面崩壊などもあることから、通年通行止になっていて「最凶酷道」として知られています(新丸山ダムにより水没する区間でバイパス工事中)
岐阜・長野県境の達原トンネルから恵那市側も狭隘路線で、すれ違いにも困る酷道

達原渓谷・不動の滝
達原渓谷の不動の滝(岐阜県恵那市)

国道425号|三重県〜和歌山県(紀伊半島横断)

区間:三重県尾鷲市・坂場交差点(起点)〜和歌山県御坊市・塩屋交差点
概要:紀伊山地を東西に横断、山越えする道路で、途中に十津川村、下北山村、上北山村があります
距離:186.7km(総延長)
内容:離合困難な場所が多いなど、道路改良がほとんど進んでいない酷道
とくに奈良県(十津川村)と和歌山県(田辺市)の境、牛廻越(うしまわしごえ)周辺は、国道昇格以前は林道だった歴史があり、幅員も林道時代と同じ1車線で、しかも谷側にガードレール未設置区間も多く、国道というよりも林道に近い状態(「転落死亡事故多し」の表示あり)
「転落死亡事故多し」から語呂合わせで「死にGO」(425)と呼ぶ人もいるほど
沿線にはガソリンスタンドや店もない区間が多いため走行にあたってはガス欠などへの配慮が必要

つかの間の別天地、池原ダム

国道439号|徳島県〜高知県(四国横断)

区間:徳島市・徳島本町交差点(起点)〜四万十市・右山交差点(終点)
概要:四国山地に沿って四国の中央部を東西に横断する国道
距離:346.3km
内容:清流吉野川の河口・徳島市を起点に、剣山の山腹、徳島県(三好市)と高知県(大豊町)の県境・京柱峠(きょうばしらとうげ/標高1123m)、仁淀川町、杓子峠を経て四万十川流れる四万十市に至る、四国横断ルートで、「ヨサク(与作)」(439)の愛称も
三好市の剣山までの徳島県内は国道192号・国道438号との重複国道
重複区間や改良済区間を除く区間が酷道部分で、毎年5月にサイクルイベント『ツールドにし阿波』も開かれるほどの注目度になっています
徳島・高知県境の京柱峠周辺は、全線が狭隘で、ガードレールのない区間も冬季は積雪等のため閉鎖通行止め(『ツールドにし阿波』でも最難関区間になっています)

京柱峠への酷道
日本の酷道の真髄!「日本三大酷道」とは!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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